ミスター・ロンリー(2007)
ミスターロンリーposter<MISTER LONELY>
2007年イギリス・フランス( 111分)
2008年2月2日日本公開
監督:ハーモニー・コリン
製作: ナージャ・ロメイン
製作総指揮: ピーター・ワトソン
脚本: ハーモニー・コリン,アヴィ・コーリン
撮影: マルセル・ザイスキンド
音楽: ジェイソン・スペースマン,ザ・サン・シティ・ガールズ
出演:ディエゴ・ルナ,サマンサ・モートン,ドニ・ラヴァンヴェルナー・ヘルツォークレオス・カラックス,ジェームズ・フォックス 他  〔ジャンル:ドラマ〕 
さてさて、19歳にて衝撃の監督デビューを果たした事で“恐るべき子供”と呼ばれ騒がれたらしいハーモニー・コリン監督の新作。
今まで唯一見た「ジュリアン」は、映像にはメチャ興味を持たされたものの、
その内容にはまったくの置いてけぼり状態だった・・・
でもそのくせこの新作を最初っから興味津々になってたのはなぜだろう。
もちろん、本作の題材とかヘルツォークやドニ・ラヴァン出演とかも興味をもった要因ではあるけども。
なぜなんだろう。。
結局本作を見た後でも、この不思議ないい意味での「なぜなんだろう」が付きまとう事になった。

ミスターロンリー今回も前回も、言葉で言い表せない何かが印象となって自分の感覚に残るんだよねー・・
まぁ、最初の「ミスター・ロンリー」が流れながら、サルの人形(バブルス君と言うらしい)をふらふらさせてサーキットをバイクで走るあの映像を見た段階でかなり心掴まれてしまったんだけど(笑)

主軸のストーリーそのものはジュリアンに比べて全然難解でなかったのは良かった^_^;
***
自分そのものとして生きる自身がなくて、仮の姿に身を投じる主人公。
常にマイケル・ジャクソンとして生きることで、存在を辛うじて感じる事が出来ていた。
そんな折、同じ様に仮の姿で生きる女性、“マリリン・モンロー”に出会い、そして彼女に誘われるがまま、「常にモノマネ」で生きる人々が集うスコットランドのとある村へ向かうのだった・・・
***

常に“自分以外の誰か”を演じて生きる人々。
あまりに繊細が故、世の中に溶け込む事が出来ないが故・・ということなんだろうね。
でも自分達だけのワンダーランドではなんとか居場所を見いだすことが出来ても、やはりそれは現実ではなくて・・・。

マイケルはマリリンとの出会いでまた違った新しい世界を見、そして彼女自身に興味を覚える事ができたのだけど、逆にとても辛い出来事にも見舞われてしまう。
そして、そこから彼の「彼自身」がやっと始まる。。。

ディエゴ君はばっちりマイケルダンスをこなしてましたよ(笑)
孤独を抱える顔もなかなか良かったよね。

それにしてもドニ・ラヴァンのチャップリンはキショかった(笑)
もともとしわしわな顔にあの白塗り^_^;

ところで、あのシスター達のパート、意図するところはなんなのか、難しい・・・
宗教的要素なのか、その要素を借りて何かを訴えているのか・・。
なんにしろ、わからないままあの浜辺のシーンは何とも言いがたい重々しい気持ちになる。。。
救い、ってなんなんだろう。。
映画のテーマや感想と関係なくなぜかそんな気持ちが沸いてきたし。なんなんだほんと(笑)

あぁでも、また次回作が出来たとしたらきっと見に行ってしまうんだろうなぁ。。


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【2008/04/10 21:23】 | ヨーロッパ映画 | トラックバック(0) | コメント(2) |
地上5センチの恋心(2006)
地上5センチ<ODETTE TOULEMONDE>
2006年フランス・ベルギー(100分)
2008年3月1日日本公開
監督・脚本:エリック・=エマニュエル・シュミット
製作:ガスパール・ドゥ・シャヴァニャック
撮影: カルロ・ヴァリーニ
音楽:ニコラ・ピオヴァーニ
出演:カトリーヌ・フロ,アルベール・デュポンテル,ジャック・ウェベール,ファブリス・ミュルジア,アラン・ドゥテー,カミーユ・ジャピ 他    〔ジャンル:ロマンス・コメディ〕
カトリーヌ・フロがとてもキュートだった♪
色っぽい女優さんだけど、本作では若々しく元気で可愛らしい2児のママ役を演じてた。

愛する夫に先立たれ、女手一つで二人の子供を育て、明るく生きているがその影で彼女の精神を支えてくれていたのはある作家の書く小説だった。そして、その心の恋人、大好きな作家が地元にサイン会で訪れる事に!・・

彼女が書いた手紙が、プライベートで傷つき自殺未遂を図ったばかりの小説家の心をひきつけ、遠い存在だった小説家が彼女の家に転がり込む事になり・・
という展開。

浮かれた気持ちを表現するのに、ときおり主役の主婦オデットが宙に浮くんですけどねw
(ポスターの絵のように)
けど実際は地に足のついたしっかりしたとても優しい女性。
超有名な人気小説家がオデットに出会ったことで、それまでの豪勢なセレブ生活とは程遠いけど、でもほんとの身近な幸せというものに気付く。

本作、結構なベタコメディノリなところもあって、私が観に行った時は劇場内かなり笑いもおきてました。(ちょっと年齢層高め(失礼)のマダム系から特に!?)

まぁトータルして、心あったまる、小さな勇気や優しさや幸せが心に広がる、
そんなちょっと素敵な映画なんだと思いますよ^^

私は・・。
観る前から若干自分の好き系ではない匂いを感じつつ、でも面白そうだし評価もいいみたいだし、可愛らしい系でも例えば「アメリ」的だったらアリだし♪なんてノリで足を運んだのさ。
そして。。
映画の良い悪いとは別に、やっぱこんな感じのヒューマンプリティラブコメ(なんのこっちゃ)ど真ん中は、残念ながらせっかくのその醍醐味を楽しめるタチではないので。っちゅうことで・・・・(笑)

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【2008/04/10 21:19】 | ヨーロッパ映画 | トラックバック(0) | コメント(0) |
ノーカントリー(2007)
ノーカントリーposter<NO COUNTRY FOR OLD MEN>
2007年アメリカ(122分)
2008年3月15日日本公開
監督・脚本・編集: ジョエル・コーエン,イーサン・コーエン
製作: ジョエル・コーエン , イーサン・コーエン ,スコット・ルーディン
製作総指揮: ロバート・グラフ,マーク・ロイバル
原作: コーマック・マッカーシー
撮影: ロジャー・ディーキンス
音楽: カーター・バーウェル
出演: トミー・リー・ジョーンズバビエル・バルデム,ジョシュ・ブローリン,ウディ・ハレルソン,ケリー・マクドナルド,ギャレット・ディラハント,テス・ハーパー 他
〔ジャンル:サスペンス/ドラマ 〕 
テキサスの荒野でハンティングをしていたモス(ジョシュ・ブローリン)は、偶然多数の死体が転がる麻薬取引現場跡を発見。そしてそこで200万ドルもの大金を見つけ我が物にしてしまったが為、取引関係者に狙われる事に。関係者が雇ったのは常軌を逸した冷酷な殺人者シガー(ハビエル・バルデム)。
また、テキサスの熟年保安官エド(トミー・リー・ジョーンズ)は次々と起こる殺人事件に心を悩ませながらも知人モスの身の危険を案じ、
モスとシガーの足跡を追う・・
****

追うものと逃げるもの。別にど派手なアクションなんかはないが(必要なく)、非常にスリリングに、静かな恐怖をあおり、またその演出もかっこよく!非常に見ごたえがあったよ。

ハビエル・バルデム扮するシガーの不気味さ。独特でしたね〜。

そして犯罪サスペンスだけじゃなく、そこに長年酸いも甘いも見てきた老人保安官エドの心中を描き、
“病める時代”を露にする・・

トミー・リー・ジョーンズのあのしわ顔が、淡々と、しかし非常に深い台詞をはく役にほんとはまる。。

舞台設定が1980年代ということで、背景にベトナム戦争の影が見え隠れする。大国アメリカが自ら創り出したベトナムの副産物。
しかしそれは当時だけの問題ではなく、普遍的問題でもあるんだろうけど。。

犯罪要素の強い作品なのは観る前から認識しやすかったけど、こういう風に重いところに焦点があたってるとは想像していなかった。「ファーゴ」とかより露骨というかなんというか(という表現では違う気もするけど(/_;))。

殺人鬼は何があっても自分のルールでもって事をなし、例え事故にあおうとも、彼に死は近寄らない(あくまで作中では)
国を愛し、尽くしてもきた真っ当な人間が故、心を痛め、憂い、自身の力のなさを痛感し、職を辞す・・

それぞれの主張登場人物が、時代の何かの象徴として描かれてるような、そんな感じだった。うまく言えないけどさ。ほんと、うまく言えない・・^_^;

【受賞メモ】
◆2007年アカデミー賞 : ・作品賞 ・助演男優賞(ハビエル・バルデム) ・監督賞 ・脚色賞
◆2007年ゴールデングローブ賞 : ・助演男優賞(ハビエル・バルデム) ・脚本賞
◆2007年イギリスアカデミー賞 : ・助演男優賞(ハビエル・バルデム、トミー・リー・ジョーンズ) ・監督賞 ・撮影賞
◆2007年NY批評家協会賞 : ・作品賞 ・助演男優賞(ハビエル・バルデム) ・監督賞 ・脚本賞
◆2007年放送映画批評家協会賞 : ・助演男優賞(ハビエル・バルデム) ・監督賞 ・作品賞

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【2008/04/10 21:16】 | アメリカ映画 | トラックバック(0) | コメント(2) |
ドリームガールズ(2006)
ドリームガールズ スペシャル・コレクターズ・エディション<DREAMGIRLS>
2006年アメリカ製作(130分)
2007年2月日本公開
監督・脚本: ビル・コンドン
製作: ローレンス・マーク
製作総指揮: パトリシア・ウィッチャー
原作: トム・アイン
撮影: トビアス・シュリッスラー
音楽: ヘンリー・クリーガー
出演: ジェイミー・フォックスビヨンセ・ノウルズ,エディ・マーフィ,ジェニファー・ハドソン,アニカ・ノニ・ローズ,ダニー・グローヴァー,キース・ロビンソン,シャロン・リール,ヒントン・バトル,ジョン・リスゴー 他
〔ジャンル:ドラマ/ミュージック〕 
メジャーシンガーになることを夢見る女性グループ「ドリーメッツ(後にドリームメッツ)のサクセスストーリーと、そして元中古車販売会社のカーティス・テイラー・Jrが彼女達をサポートしながらブラック・ミュージックオンリーのレコード会社を立ち上げ、巨大レーベルへと押し上げる姿を軸に、1960年代〜1970年代の熱いブラック・ミュージックシーン&その舞台裏が描かれる本作。

ソウルが白人達にも認知され、人気を博していくその裏側を、悲喜こもごもの人間模様と共に描かれていく。

周知の通り、「ドリームメッツ」はシュープリームスがベースで、ビヨンセの役どころはダイアナ・ロス。
そしてカーティスが立ち上げるレコード・レーベルは、モータウン・レコード、そのカーティスの役は当然ながらモータウンの創始者さん。

大好きなブラック・ミュージック全開の映画っちゅーことで、絶対映画館に観にいこうと思いつつ逃してしまったのは、心のどこかに、思っきりベタだったら!?などと思ってたのかもしれない。
あぁ、マジで反省!!へんな憶測してごめんよ〜(>_<)
間違いなく大スクリーン&大音響の中観るべきだった。
熱いクラシック・ソウル!良かったよ〜〜!
何度か鳥肌立ちそうになったよぉ。

助演女優賞を取ったジェニファー・ハドソンはほんと噂どおり歌凄かったね。迫力も。
ビヨンセも後半になるにつれ重要な出番が増え、想いのたけを歌にぶつける。よかったね〜。
ジェイミー・フォックスは役に徹して本業ミュージシャンといえど
歌うシーンがほとんど用意されてないってのもわきまえられてるよね。
エディ・マーフィも軽い部分、シリアスな部分どちらもバッチリって感じでいい味だしてた。

まぁほんと、好きな音楽ジャンルの世界ってのも当然手伝ってだろうけど、満足させて頂きました。


【受賞メモ】
◆2006年アカデミー賞 : ・助演女優賞(ジェニファー・ハドソン) ・音響賞
◆2006年ゴールデン・グローブ賞 : ・作品賞  ・助演男優賞( エディ・マーフィ) ・助演女優賞(ジェニファー・ハドソン
◆2006年放送映画批評家協会賞 : ・助演男優賞(エディ・マーフィ)  ・助演女優賞 (ジェニファー・ハドソン)  ・歌曲賞( ビヨンセ:Listen)  ・サウンドトラック賞
◆2006年NY批評家協会賞 : ・助演女優賞 (ジェニファー・ハドソン

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【2008/04/10 21:13】 | アメリカ映画 | トラックバック(0) | コメント(0) |
運命じゃない人(2004)
運命じゃない人2004年日本製作(98分)
2005年7月公開
監督・脚本:
内田けんじ
撮影:井上恵一郎
音楽:石橋光晴
出演:中村靖日,霧島れいか,山中聡,山下規介,板谷由夏 他
〔ジャンル:コメディ・ドラマ〕 

ある金曜の夜から日曜の朝まで(多分w)、同じ時間軸を別の登場人物の視点から3回繰り返す。
別れた彼女への多いが断ち切れない、マジメな青年「宮田武」編、
宮田の親友で私立探偵、女性の扱いには慣れてる「神田勇介」編、
ストーリー途中から突如登場、実は気のいい!?ヤクザの親分「浅井志信」編。
きちんと区切られてるのはこの3つだけど、プラス、彼と別れたばっかの女性「桑田真紀」側からの時間軸もあったりして、計4回ともいえるよね。

最近では「アモーレス・ペロス」「バベル」などでイリャニトゥ監督が、そしてタランティーノ監督の「レサボア・ドッグス」「パルプ・フィクション」、古くはキューブリック監督の「現金に体を張れ」など等・・
同時間軸の交差というパターンはもう決して目新しくないのだけれども。

でも本作は本作でそれぞれの絡み方がとてもよく出来ているお話でなかなか良かったよ。
一方から見てたそのシチュエーション、こっち側から見たら実はこんな事になってたのか!!
なんて風に、ただ同じ時間をそれぞれがばらばらに過ごしてるんじゃなく、一応主役?の宮田パートの話の裏には実はこんな事がおこってたんだよーー!と、ネタばらし的に後のパートが描かれていく。
なので全く同じシチュエーションであっても視点は別だから全然飽きる事も無く。
失恋の痛みから立ち直れない不器用な男と女の新しい恋の芽生えをほんわかと描くストーリーなのかと思いきや・・ですな。

最後もちょっとだけ嬉しくなれる終り方で、さらに、「結局あれはどうばれてどうなるんだろう?」とその先も気になる感じで締められて、
なかなかうまく纏まってましたよねぇ。

本作はカンヌ映画祭で小さい?賞を結構受賞して話題になり、タイトルは聞いたことあったんだけど。
例の素人監督登竜門的?ぴあ主催のPFFアワードで入選後、後援もらって撮った内田けんじ監督デビュー作らしいね。


【受賞メモ】
◆2005年カンヌ映画祭: ・フランス作家協会賞(脚本賞) ・最優秀ヤング批評家賞  
                ・最優秀ドイツ批評家賞 ・金のレール賞

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【2008/04/10 21:08】 | 東アジア映画 | トラックバック(0) | コメント(0) |
死者の部屋(2007)
死者の部屋<LA CHAMBRE DES MORTS>
2007年フランス(118分)
2007/11/14フランス公開
日本公開:未定
(2008年フランス映画祭にて鑑賞)
監督: アルフレッド・ロット
製作:シャルル・ガソット
撮影監督:ジェローム・アルメラス
出演:メラニー・ローラン,エリック・カラヴァカ,ジル・ルルーシュ,ジョナタン・ザッカイ,ローランス・コット 他
 〔ジャンル:サスペンス・ドラマ〕 

作品画像を観て、ちょっと個性的な作風?変わった切り口?なんて思って観てみた。
実際のところは作風が変り種、と言うわけでなくだった。

主人公は若い女性刑事。
儀式殺人という猟奇的な事件を捜査する彼女を中心に描かれる。
しかし、単純に刑事物・謎解き物、といった作品ではない。
ナイーブな心を捉えた人間ドラマ要素の強い映画。

冒頭映し出される子供時代の恐怖の体験は誰の過去か。
主人公のものなのか。それとも・・。
途中から徐々に過去のトラウマと現在の人物の立場が判明していく。

また、偶然全く違う角度からその殺人に関る事になってしまった、リストラされた男二人など、他にも伏線が結構絡んでくる。

これはあんまり内容を書かない方がいい話だと思うんだけど
とにかく、共に幼少に深い傷を負った二人が必然のように再び出会い、そこまでの人生と今の姿が浮き彫りになるとともに、
計らずも過去との決別のときがやってくる。
その形はあまりにも違いすぎるけども・・・・

坊主の女性と運転手たち二人の男3人の倉庫のシーンはかなりグダグダ感も感じたんだけど(笑)
(それぞれ隙ありすぎで速攻拳銃取り返せるやん、みたいなさぁw)
でも普通に面白かったすよ。これ。

スリルを存分に感じれるサスペンスというものではないので
そこはお間違いなく。かな。

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【2008/03/22 17:50】 | ヨーロッパ映画 | トラックバック(0) | コメント(2) |
食料品屋の息子(2007)
食料品屋の息子<LE FILS DE L’EPICIER>
2007年フランス(96分)
2007年8月15日フランス公開
日本公開:未定
(2008年フランス映画祭にて鑑賞)
監督:エリック・ギラド
製作:ミレナ・ポイロ、ジル・サクト
撮影:ローラン・ブリュネ
出演:ニコラ・カザレ,クロティルド・エスム,ダニエル・デュヴァル,ジャンヌ・グピル 他 〔ジャンル:ヒューマン〕 
都会で一人暮らしをしている30歳独身の青年。
定職にもつけず(就いても長続きせず)、うだつのあがらない生活を送っていた彼だったが、田舎で食料品屋をやっている父が倒れ入院してしまった事で、残された母を手伝う為、田舎に帰る事に。
そしてまた、好意を寄せていた隣に住む女性を勉強の気晴らしにと田舎に誘う。
なんとなく、なんとなく日々を過ごしていた彼が、久しぶりの帰省をきっかけに、人生を見つめなおす事になる。新しい人生、自分をスタートさせる事になる。そんなお話し。

成長物語というには主人公はもう30歳なんだけど^_^;
でも程よいさりげなさで主人公はもとより父親や母親、そして兄達の悶々とした心情とかが描かれていてなかなか良かったですね。
まぁ主人公の心の描き具合に比べたら周囲の感情の変化については少しあっさりしてるかもしれないけど。

フランスのどっかのすんごい田舎ののどかな美しい風景もとてもよくってね。
そこには高齢者ばっかりで、食料品屋の移動販売の車にのっそりのっそりやってくる。フランス風(?) のちょっとしたコボケが結構ちりばめられてまして、笑う程でもないけど(声を出して笑ってる人も結構いたよ)微笑ましい感じ。

自分の居場所、人生の方向性、大事なものを見つける。
そして、家族との絆の問題。
目新しい題材ではなくどちらかと言うと人間の成長過程での普遍的な要素が描かれた作品なんだと思うけど、
ごくごくさり気に、何かしら心に沁みて、温かみもあって、最後もさり気に少しだけさわやかな気分にしてくれる。
そんな映画でした。

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【2008/03/22 17:49】 | ヨーロッパ映画 | トラックバック(0) | コメント(0) |
譜めくりの女(2006)
譜めくりの女<LA TOURNEUSE DE PAGES>
2006年フランス(85分)
2008年4月19日日本公開予定
(2008年フランス映画祭にて鑑賞)
監督・脚本:ドゥニ・デルクール
製作総指揮:トム・デルクール
音楽:ジェローム・ルモニエ
出演:カトリーヌ・フロデボラ・フランソワ,パスカル・グレゴリー 他
 〔ジャンル:サスペンス〕 
一応「サスペンス」なんだけども。
映像として恐ろしい場面とかスリリングなものがある訳じゃなく。
ただし音楽によって結構それを演出・助長する。
要は何がサスペンスなのかというと、「憎悪」から駆り立てられる人間心理の怖さですよ。恐ろしいです、ハイ(笑)
デボラ・フランソワ演じる主人公はどこにでもいそうな、色白で大人しめで、でも美しく。
感情表現は決して大きく無く、淡々とした佇まいであると言うことが
本作の怖さを逆に盛り立てる要素の一つでもある。
配役の時点である意味成功だよね。

この「デポラ・フランソワ」って、あのダルテンヌ兄弟の映画「ある子供」の女の子だったんだね!
ぜんぜん気づかなかったよ!

ピアニストになる事を夢見ていた少女時代に受けた動揺、屈辱、大きな心の傷が、彼女のその後の生きる目的を変化させる・・
決して長くない、1時間25分という尺の中で、前半短い枠で子供時代から神経質っぽくてナイーブでって性質もごくごく簡潔にでもわかりやすく纏めて合ったし。

彼女が過去の恨みを抱え、あの家族に近づいてってる事は周知の事実でありながら、それでも主人公のメラニーの感情は、本当は屈折した愛であるのか、それとも復讐のみなのか等と予想をぐらつかされる。
最後の彼女のあの顔を観るまでは、断言できないところだった。

まぁとにかく、常日頃から人への気配りを気をつけないと、どこで誰をどんな風に傷つけているかわかんないよね、ほんと、気をつけなきゃ・・と思わずにいられない(笑)

ちなみに、来阪した監督が、「本作は日本で書いた」と言ってました。

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【2008/03/22 17:46】 | ヨーロッパ映画 | トラックバック(0) | コメント(2) |
水の中のつぼみ(2007)
水の中のつぼみ<NAISSANCE DES PIEUVRES>
2007年フランス(85分)
2008年初夏日本公開予定
(2008年フランス映画祭にて鑑賞)
監督:セリーヌ・シアマ
撮影:クリステル・フルニエール
出演:ポーリーヌ・アキュアール,ルイーズ・ブラシェール,アデル・ヘネル 他 
〔ジャンル:ドラマ・青春〕 

主人公は15歳の少女。シンクロナイズド・スイミングの大会である美しい少女に密かな恋心を抱く・・

・ティーンエイジャーの純で複雑な乙女心。
・ちょっとボーイッシュな少女が自分とは対照的な色っぽくて男性にもモテる美しい少女に恋をする。
・次第に二人の距離が縮まっていく。
・当然ながら女子が女子を好きだなんて言えない・・

設定や状況から、
スウェーデン映画ルーカス・ムーディソンの「ショー・ミー・ラブ(’98)」がめちゃ思い出された。
もちろん、真似てるようという意味ではないし、向かうところも決定的に違う。
こちらのほうが出てる感情がより複雑でもあるかな。
特に色っぽい方の女の子の感情は複雑だ。けど、「あぁ、あるな」とも思わされる。
主人公の友達にオデブキャラの子も設定されてて
またそういう子からの視点ってのも「あぁ。うん」という感じ。(完全に自分だけわかる文章だw)
主人公とこの友人は新人らしい。
初々しい感じだったけど素人っぽいとは全く思えなかったよ。すごいね。

「少女の心」と、「夏」と「水」というキーワードが同じ背丈の必須アイテムのように相まって、ピュアで敏感で多感な世界を淡〜く捉えてる。そんな感覚。
ほろ苦い夏の経験を乗り越え、大人になっていくんだよね・・

タイトルロールとか、少女を描く映画に合った感じのチョイしゃれたなものだったなぁ。

セリーヌ・シアマ監督は本作にてデビューした27歳の女性監督。
カンヌの「ある視点」部門にも選ばれたらしい。

大阪会場には監督と主人公に好かれる役の女の子アデル・ヘネルが来てた。
映画の中でも色っぽかったけど、実物は一層、高校生を演じるような年齢には見えなかった。めちゃいっぱしの大人の女性じゃん(笑)


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【2008/03/22 17:41】 | ヨーロッパ映画 | トラックバック(0) | コメント(0) |
暗闇の女たち(2007)
暗闇の女たち<LES FEMMES DE L'OMBRE>
2007年フランス(118分)
フランス公開:2008年3月5日
日本公開:未定
(2008年フランス映画祭にて鑑賞)
監督:ジャン=ポール・サロメ
製作:エリック・ネヴェ
撮影:パスカル・リダオ
出演:ソフィー・マルソージュリー・ドパルデュー,マリー・ジラン,デボラ・フランソワ,モーリッツ・ブライプトロイ,マヤ・サンサ,ジュリアン・ボワッスリエ,ヴァンサン・ロティエ 他 
〔ジャンル:ドラマ・戦争〕 
レジスタンス活動に身を投じるルイーズは、ロンドンへと亡命し、諜報・破壊工作秘密機関SOEのメンバーとなった。最初の指令は、ノルマンディー上陸の準備中、敵に捕らわれた英国諜報員を国外脱出させるというもので、彼女は女性たちを選抜し、突撃部隊を組織する。滑り出しは順調に見えたものの、事態は混迷の様相を呈してゆく。パリへ戻らざるを得ない彼女たちに、SOEは新たな指令を与えるのだった・・・。(フランス映画祭パンフより)

第二次世界大戦中、ノルマンディー上陸の準備がなされていた頃・・
それまで何の特殊訓練もしていなかった女性たちが突如重要な秘密工作任務を担う事になる。
しかも、彼女達に知らされていた内容はごく一部、業務完了かと思った時にさらなる指令、その上指揮を出すリーダーが敵に捕われてしまう。
不安に苛まれる中それでも彼女達は残りの任務を自分達だけで果たそうとする・・

どんどん先の指令が下され、彼女達は当初想いもよらなかった深みへとハマっていくのだけども、誰しもが最後まで逃げずに向かっていく。
一つ一つのシチュエーションにすごく心奪われるような場面、或いは強烈なシーン等が特にあった訳でもないんだけど、
でも次々と変化する状況やその中での彼女達の苦悩、葛藤が、映画の中で流れるように進んでいき、そのキレイな(という言い方は妙だけど)「流れ」そのものがとても印象に残った気がする。

そしてなんと言っても、個人的にはモーリッツが重要人物として出演してた事にも満足(笑)
パンフのクレジットが割と下のほうだったからそんなに期待していなかったら、結局中心となる女性メンバーだけでも4人いたから低めだったんだね。
敵側ドイツのゲシュタポ将校として、しかもずっとシリアスな人物として(これは日本公開の中で脇役以外では珍しいよね)、予想以上にたっぷり登場してくれた〜。

もちろん主役のソフィー・マルソーもほんと美しいし、ジュリー・ドパルデューもこれまた濃い役だったしw良かったっすよ^_^;

本国フランスでも今年3月に公開されたばかりの本作、現段階では日本の配給会社はついてないみたいだけど、普通に観れると思いますよ。
監督はロマン・デュリス版「ルパン」の人だね。この監督さんも今回の映画祭で来日、舞台挨拶で見たら想像よりおじいちゃんじゃなかった(笑)

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【2008/03/22 17:37】 | ヨーロッパ映画 | トラックバック(0) | コメント(0) |
2008年フランス映画祭〔東京&大阪〕メモ
フランス映画祭
今年も東京・大阪で開催された『フランス映画祭
東京会場:3月13日(木)〜3月16日(日) 大阪会場:3月16日(日)〜3月18日(火)
今回の長編映画・上映作品は以下の通りで、東京:13作品、大阪:9作品。
『ドーヴィルに消えた女』 (東京のみ)
『譜めくりの女』 (東京&大阪)
『バグズ・ワールド』 (東京&大阪)
『アストレとセラドンの恋(仮)』 (東京&大阪)
『屋敷女』 (東京&大阪)
『水の中のつぼみ』 (東京&大阪)
『秘密』 (東京のみ)
『パリ』 (東京のみ)
『暗闇の女たち』 (東京&大阪)
『食料品屋の息子』 (東京&大阪)
『娘と狼』 (東京&大阪)
『ディディーヌ』 (東京のみ)
『死者の部屋』 (東京&大阪)

また沢山の関係者が来日され、東京ではトークしょーやサイン会など催されたんだけど、私が参加できる大阪会場では初日の初上映の前に全員がそろって登壇し、ちょろっと挨拶してくれるだけだし(笑)どうせなら映画のこととか色々話し聞きたいよねぇ。私たちだって。
3回目の開催となった大阪。今後こちらでもそういう予定ができれば良いのに。
今年は大阪は1箇所だけで、TOHOシネマズなんばで上映。
うち、私の鑑賞作品は5つ。初日以外2作品同時上映なので観れるだけ観てきた、ってやつ。
簡単な作品紹介をみて決めたんだけど、初日のゲストを観て選択を少し後悔。
チョイスしてなかった『アストレとセラドンの恋(仮)』のアンディー・ジレが超かっこいい!(爆)
フランスの人気雑誌モデルで、役者としてはまだそんなキャリアがないらしい。
日本では本作で初お目見え。
舞台挨拶の後数人だけは会場の席に座ってその後の映画を鑑賞されたんだけど
彼もその中に。私の前の列の少し斜めあたりへ。愛想もめっちゃよかったよ。
巨匠エリック・ロメールの作品とはいえ、私コスプレ物はつい優先順位低くなっちゃうんだもん^_^;
まぁこれは今年日本公開が決まってるし、また後日観れるしね(ほんとミーハーな私)。
とにかく、今回の私の鑑賞分の総括は、特別凄いよかった!というものには出会わなかったけど普通に満足して終わりました。

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【2008/03/22 17:32】 | ヨーロッパ映画 | トラックバック(0) | コメント(2) |
潜水服は蝶の夢を見る(2007)
潜水服<LE SCAPHANDRE ET LE PAPILLON>
2007年フランス/アメリカ(112分)
2008/2/9日本公開
監督: ジュリアン・シュナーベル
製作: キャスリーン・ケネディ,ジョン・キリク
製作総指揮: ジム・レムリー,ピエール・グルンステイン
原作: ジャン=ドミニク・ボビー
脚本: ロナルド・ハーウッド
撮影: ヤヌス・カミンスキー
音楽: ポール・カンテロン
出演: マチュー・アマルリック,エマニュエル・セニエ,マリ=ジョゼ・クローズ,アンヌ・コンシニ,パトリック・シェネ,ニエル・アレストリュプ,オラツ・ロペス・ヘルメンディア,ジャン=ピエール・カッセル 他  〔ジャンル:伝記/ヒューマン〕
雑誌ELLEの編集長だったジャン=ドミニク・ボビーはある日突然脳梗塞で倒れ、身体が動かなくなる“ロックト・イン・シンドローム(閉じ込め症候群)”となってしまう。
しかし彼は唯一動かす事の出来る左目の瞬きだけで言葉を紡ぎ、周りの協力を得ながら本を執筆する・・
その自伝を映画化した本作。

前半は特に、映像の大半がボビーの片目から見た世界。
病院のベッドで目覚めた彼は自分に何が起こったのかわからず、言葉を発しているはずなのに誰にも届かない。
そのうち片目を縫われ、自分の思うように動かせるのは残りの片目となる。頭は普通に働くのに、言いたいことも何一つ伝わらない。
華々しい自分の過去はもう戻らない。

彼の入院生活の様子と彼の記憶が平行して描かれる。
現在の絶望的な状況に、誰にもストレスを発散する事もできず一人苦悶するも彼は徐々に頭の中は自由である事に気付く・・
心の苦悩やそこからの立ち直り、そして目で言葉を伝えるリハビリなど
決して大げさに盛り上げる事もなく描かれるけども、
逆にその淡々とした流れが、リアル感を持って伝わってくる。
そして、彼の状況や気持ちを比喩する映像がとても印象的。
潜水服で深海を彷徨う姿や蝶の舞う様子などはタイトルからも見えてくる通り主の部分だけど、氷山が崩れ落ちる様、そしてエンディングの復活する様が一番心に残った。

予想以上に静かな語り口な映画だったけどもじわじわと心に残るいい意味で重い作品だったと思う。

ちなみに本作の主演は本当はジョニー・デップがやる予定だったそうですね。しかし彼のスケジュールがなかなか都合が付かず、そうこうしているうちに、マチュー・アマルリックで撮る事になったようだけど。
ジョニーがやると当然ながらまたイメージも変わってきたんだろう。それに何よりも、本作を観る人が圧倒的に増えたんでしょうね(笑)
確かにジョニーは大好きだしフランス語もいけるし凄い役者だと思うけど、
でもマチューも大好きな曲者役者の一人なので個人的にはこの映画の雰囲気にマチューでよかったと思ってる。

【受賞メモ】
◆2007年カンヌ国際映画祭 : ・監督賞
◆2007年イギリスアカデミー賞 : ・脚色賞
◆2007年放送映画批評家協会賞 : ・外国語映画賞
◆2007年LA批評家協会賞 : ・撮影賞
◆2007年ゴールデン・グローブ : ・外国語映画賞  ・監督賞





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【2008/03/11 17:14】 | ヨーロッパ映画 | トラックバック(0) | コメント(2) |
君のためなら千回でも(2007)
君のためなら先回でも<THE KITE RUNNER>
2007年アメリカ/2008/2/9日本公開 (129分)
監督: マーク・フォースター
製作: ウィリアム・ホーバーグ, ウォルター・パークス,レベッカ・イェルダム,E・ベネット・ウォルシュ
製作総指揮: シドニー・キンメル,ローリー・マクドナルド,サム・メンデス,ジェフ・スコール
原作: カーレド・ホッセイニ
脚本: デヴィッド・ベニオフ
撮影: ロベルト・シェイファー
音楽: アルベルト・イグレシアス
出演: ハリド・アブダラ,ホマユン・エルシャディ,ゼキリア・エブラヒミ,アフマド・ハーン・マフムードザダ,ショーン・トーブ,アリ・ダネシュ・バクティアリ 他  〔ジャンル:ヒューマン〕 
フライヤーとかちょっとだけあらすじをかじって思うイメージは子供が主役の世界が中心なのかという感じだったけど、
実際は子供の頃にある重要な出来事があり、それが本作のストーリーの種まきみたいなもんになってて、主人公が大人になってからのストーリーにも影響していく。
そしてそれと平行してアフガニスタンの社会情勢を取り上げている映画だった。
あと、人種とか権力とかそういった事も絡んでくる。
結構社会派系の映画。

もちろん、子供時代のエピソード部分も結構尺があるんだけどね。
原題が「THE KITE RUNNER」となってるように、凧揚げシーンが壮大に扱われている。
アフガニスタンでの生き難い状況と間逆に、大空を悠々と舞うカイト。
大事な友情のよき思い出でもあり、自分自身への誇りにもつながり、
新しい絆と人生の再生への象徴でもある・・・

それにしても、子供が故やってしまう(と済ませられることではないが)、嫉妬からくる自分可愛さのあの行動ってほんと怖いよね・・

トータルの感想として、なんか全然悪くは無かった、いや良かったよね。
ただ個人的には内容が濃いんだか薄いんだかよくわからん感じが残ったのも事実。心に残る部分とサラッとしすぎっぽい部分のバランスが自分に合わなかったのだろうか。もっと描かれて欲しい何かが自分の中であったのかな。うまく言えないけど。

それにしてもハッサン!なんていい子なんだよぉぉーー!
どうやったらあんな子供が育つんだろ(笑)
邦題の『君のためなら千回でも』。
このクサすぎるほどの台詞をハッサンが嬉しそうに叫んだ時、キューーンと来たね(笑)
終盤でもう一回同じ台詞が効果的に使われてるんだけど、それも良かったね。ハッサンはほんととても気に入りました(笑)


【受賞メモ】
◆2007年放送映画批評家協会賞 : ・若手男優賞(アフマド・ハーン・マフムードザダ)

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【2008/03/11 17:10】 | アメリカ映画 | トラックバック(0) | コメント(1) |
迷子の警察音楽隊(2007)
迷子の警察音楽隊迷子の警察音楽隊1
<THE BAND'S VISIT>
2007年イスラエル/フランス(87分) 2007/12/22日本公開
監督・脚本: エラン・コリリン
撮影: シャイ・ゴールドマン
音楽: ハビブ・シェハーデ・ハンナ
出演: サッソン・ガーベイ,ロニ・エルカベッツ,サーレフ・バクリ,カリファ・ナトゥール 他
〔ジャンル:コメディ/ヒューマン〕 
カンヌ映画祭のある視点部門「一目惚れ」賞なるものを受賞しているらしいですが、そんなものがあったのですか・・
たしかにその賞にぴったりな映画です(笑)

エジプト人がイスラエルに入る・・という、政治的背景の興味を少し刺激させるような設定でありながら
「以前エジプトの警察音楽隊がイスラエルに訪れた事がある。大したことではない」(あくまでこんな感じの文)とオープニングにテロップがでる通り、ほんとにストーリーそのものはそういう難しいところには触れていない。
途中、食堂にかかる写真で少し直接的に触れる部分があるぐらいだったと思う。

ちなみに警察音楽隊がイスラエルに演奏しにいくというのは、
事実として「アラブ音楽の楽器や音階に影響を受けたオリエント音楽というジャンルは、1990年代に入るとイスラエル音楽のメインストリームの地位を築き、ヨーロッパで開催される歌の祭典ユーロビジョンにイスラエル代表として出場するまでになった。」というのがあるそうだ。(公式HPより)
映画の舞台も1990年代。

とにかく、タイトルやフライヤーから想像できるように映画の雰囲気はほんと心温まるというか、ちょっとキュンとさせられながらも癒し効果抜群の映画だった。

もちろん、イスラエル人製作者としては日本人の私たちがわかりえない深い深い思いをもって描いているんだろうね。

個人的には最初に警察音楽隊の一団が登場したシーンからもう、
彼らの雰囲気に一気にとりこになってしまった(笑)
かっちりした制服を身にまとい、図体のでかい気難しそうな顔したいい歳のおっちゃんたちが、とっても心細そうに整列するあの姿・・(笑)

映画鑑賞中にはあまり笑わないほうの私ですが、
常にクスクス笑っていたように思う。
笑ってなくても失笑に近いにやけ顔になってたはずだ^_^;
「サマータイム」の合唱シーンなんか自分でも不思議なくらい、声を出さずに大笑いしていた。
とにかく、音楽隊全員が不器用だとかぎこちなさだとかな雰囲気出しまくりだから
(あの若い隊員はまた別のいい味出してるけどw)
笑えるポイントが必然的に多くなるのだ^_^;

でもね、とっても重要なのは、
本作の中の笑えるシーンってのは大抵、とってもステキなシーン&シチュエーションでもあったという事なんですよね〜。
別にオモロイ事を狙った形ではなく。その按配が抜群だったなぁぁ・・

例えばアキ・カウリスマキ監督の毒気&シュールさを削いだような感じ(それってもうカウリスマキじゃなくなってるじゃん!?w)とも言えなくないかな?
映画「ウィスキー」をさらにコケティッシュにした感じもある?
うーん、どうも私たとえがウマくないのでねぇ、参考にならない情報ですな。

演奏会の為に訪れるはずの「ペタハ・ティクバ」ではなく間違えて「ベイト・ティクバ」に入ってしまった一団が、一夜をその町で過ごす。
ただそれだけの時間の中で、人との触れ合い、音楽や文化の繋がり、気遣いといった人とのコミュニケーションがソフトに温かく描かれる。

田舎町のただっぴろい風景やごく普通の民家を背景に、彼らの姿が画面の端に写る。
その構図にもまたとてもハマるのだ。

万人に勧められるタイプではないのかもしれないけど、でもやっぱこういうさりげない映画ほど、映画館で鑑賞するものだと思いますね。
ビデオ(部屋鑑賞)でこの映画のステキさの伝わりようが減ってしまうんだったらとっても哀しい。
ほんと凄く素敵な映画です。。。

【受賞メモ】
◆2007年ヨーロッパ映画賞 : ・主演男優賞(サッソン・ガーベイ) ・ディスカバリー賞

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【2008/02/13 20:54】 | ヨーロッパ映画 | トラックバック(0) | コメント(8) |
アメリカン・ギャングスター(2007)
American Gangster Poster<AMERICAN GANGSTER>
2007年アメリカ(157分)/2008/2/1日本公開
監督:リドリー・スコット
製作: ブライアン・グレイザー,リドリー・スコット
製作総指揮: スティーヴン・ザイリアン 他
脚本: スティーヴン・ザイリアン
撮影: ハリス・サヴィデス
音楽: マルク・ストライテンフェルト
出演: デンゼル・ワシントンラッセル・クロウ,キウェテル・イジョフォー,キューバ・グッディング・Jr,ジョシュ・ブローリン,アーマンド・アサンテ,ジョン・オーティス,テッド・レヴィン,RZA,ルビー・ディー,コモン,ワーナー・ミラー,アルバート・ジョーンズ,J・カイル・マンゼイ,ティップ・ハリス 他
〔ジャンル:サスペンス/ドラマ〕  
1960年代後半から1970年代初めに起こった実話を元にした作品。
黒人ギャングとして一気に確たる地位へ上り詰めた男フランク・ルーカス(デンゼル・ワシントン)と、
汚職が蔓延する警察内部において決して甘い誘惑に乗らず真っ当な仕事振りをみせる刑事、リッチー・ロバーツ(ラッセル・クロウ)。
麻薬特捜班リーダーに任命されたリッチーは、新麻薬王となったフランクを追い詰めそして捉える事ができるのか・・・

映画尺が157分と少々長めであってもなお、
二人それぞれの人となりや活動経緯を辿っていくには
展開にめまぐるしさ感をうけないでもなかったけどでもそれはマイナスイメージにはならず、
素直にすんごいボリュームだなぁと感じられた。
BGMも時代に合わせたものになっていて、再現された当時の街の風景に70年代ソウル系がもうまく混ざり合い、いい雰囲気でてたよねぇ。
もちろん、主役二人の演技も(特にデンゼル・ワシントン。役得ってのもあるけど)すごくよかったしね。
ギャング映画的な抗争が見物と言うのでなく、ドラマ要素が強い作品。それがうまくヘビーにでてたよね?
ミーハー大作だったらどうしようという一抹の不安は無用のものだった。

物語はフランクとリッチーのストーリーがずっと平行して描かれ、途中ニアミスはあっても本当の対面はかなり終盤になってから。
それまでの紆余曲折があった上でのあの教会でのシーンはなかなか溜があってよかった。
そしてそれで終りかと思いきやまた話は続く。
なるほど、こういう仕上げが残っていたのね。
ほんとのラストシーン、全盛期の堂々たる立ち姿はどこへやらの哀愁漂う体の雰囲気と画の構図、そしてバックに流れる音楽に今度は1990年初頭を表すHIPHOP。
印象的なラストになりましたね。

内容も充実していたがさらに個人的にはところどころ「おぉ〜」と思う撮り方とかもあって、やっぱそういう細かいマイポイントが満足度を高めるんだなぁなんて改めて認識。
豪華役者陣だし、見ごたえもあるし、期待通りに満足できました。
音楽面でもお世話になってるRZAやCOMMON、T.I.(クレジットはティップ・ハリス名で)といった辺りも出演してた。
今回のRZAは結構かっこよかったな〜。

それにしてもラッソウの太りっぷりには相変わらず辟易^_^;
おおとりモノのシーンとかもう見てるこっちが息切れそうなほど体おもっww
似合わないねー(笑)
まぁどこか不器用な性格を現すにはやり手っぽい体つきよりこっちのほうが合ってるかもしんないけど。。
好きな役者さんだけに、グラディエーターの頃ぐらいにやせてくれないかな〜

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【2008/02/08 15:38】 | アメリカ映画 | トラックバック(0) | コメント(0) |
ぜんぶ、フィデルのせい(2006)
フィデル
<LA FAUTE A FIDEL! >
2006年イタリア・フランス/2008年1月19日日本公開 (99分)
監督・脚本: ジュリー・ガヴラス
製作: シルヴィー・ピアラ
製作総指揮: マチュー・ボンポワン
原作: ソミティッラ・カラマイ
撮影: ナタリー・デュラン
音楽: アルマンド・アマール
出演: ニナ・ケルヴェル,ジュリー・ドパルデュー,ステファノ・アコルシ,バンジャマン・フイエ,マルティーヌ・シュヴァリエ,オリヴィエ・ペリエ,マリー・クレメール,ラファエル・ペルソナーズ 他 〔ジャンル:ドラマ〕 
舞台は1970年代フランス。世界的に革命やらなんやら激動の社会情勢時代。
主人公のアンナはフランスで暮らす9歳の女の子。
裕福な家庭で楽しく過ごしてきたのにある日両親が突然「共産主義」になり、狭い家に引越しはするわ大好きなメイドは変わっちゃうわ料理は口に合わないわ大好きな宗教の授業は受けさせてもらえないわ、昼夜問わず得体の知れない大人たちが常に我が家に入り込むわでアンナは不満だらけ。いつも仏頂面なのだ・・
*****

色々と「時代の人」の名が出てきたり活動の様子が描かれてはいますが、
その情勢を知らなくても問題なく堪能できる本作。
もちろん、知ってる方がもっと深く味わえるんでしょうけど・・
タイトルの“フィデル”は「フィデル・カストロ」の事。

キャッチコピーはトリュフォー監督の『大人は判ってくれない』に被せた『やっぱり、大人は判ってくれない』。
あっちも子供目線の世界観がたっぷりですが、こっちもほんとたっぷりたっぷり、もう参ります(笑)

大人の事情に巻き込まれる子供達。その後の人生がそれで影響されるのかと思うとなんだか深い問題を考えなきゃいけない気もするんだけど、
そんな他人の心配なんかどうでもいいと言わんばかりにアンナは子供の判断でもって不条理な大人の世界に体当たりしていくのですなぁ。

とにかく子供の吸収力とその解釈の仕方に改めて脱帽!ですw
決して誇張して描かれてるんじゃなくすんごい納得。
大人へのアンナの返答が常にイケすぎww
オマセで頭も良いけど、言葉の取り方が子供ならではで、とてもオモロイ。
そしてアンナの弟がこれまたアンナと対照的なゆるゆるオトボケキャラでとっても名コンビ(´∀`;)

アンナなりに紆余曲折しながら、
そして本人もしらぬ間に大人世界に染まりつつ、
最後はすっかり大人びてヒッピー系の洋服をまとったアンナの姿を見ると、その成長をどう取るべきか、うーん、、なんて結構深いポイントだったりしてと考えちゃうんだねぇ・・・
でも、上から引いて捉えたあの映像、子供社会の新天地に踏み込んだアンナの姿になんか目頭熱くなったね。いや全く泣けるシーンじゃ無いんだよ。なんか知らない間にアンナのオカンになってた気分で、輪の中に自然に入れてよかった。と、ね^_^;
政治的対立で大人たちはやんややんや言ってるけど、ほら子供達ならこんなにすぐに言葉も無しに・・・って事がアピールされてるようにも感じたね、なんか。

キッズの可愛さは満載だけど決してチャイルディッシュな作品ではなく、難しい社会情勢や家族のあり方を子供目線からオリジナリティも感じられる描き方で見せてくれた映画だったと思う。
んで、観てすぐより時間経ってからの方が、なんか徐々によく思えてきた。


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【2008/02/05 17:14】 | ヨーロッパ映画 | トラックバック(0) | コメント(0) |
スキャナー・ダークリー(2006)
スキャナー・ダークリー 特別版<A SCANNER DARKLY>
2006年アメリカ/2006年12月日本公開(100分)
監督: リチャード・リンクレイター
製作: アン・ウォーカー=マクベイ,トミー・パロッタ 他
製作総指揮: ジョージ・クルーニー,スティーヴン・ソダーバーグ,ジョン・スロス他
原作: フィリップ・K・ディック
脚本: リチャード・リンクレイター
撮影: シェーン・F・ケリー
アニメーション: ボブ・サビストン
音楽: グレアム・レイノルズ
出演: キアヌ・リーヴスロバート・ダウニー・Jr,ウディ・ハレルソン,ウィノナ・ライダー,ロリー・コクレイン 他 〔ジャンル:SF/サスペンス〕 

「ロトスコープ」なる特殊な映像技術、且つフィリップ・K・ディック原作と言うことで興味津々、でも元々読みたかった原作「暗闇のスキャナー」を読んでから・・・と言ってる間に公開終了。そして結局、原作読まないまま先にスカパーで見てしまった。

その間極端に分かれる賛否をチラ見してきたけど、私は全然よかった派ですね。これ。

ジャンキーの馬鹿さぶりも雰囲気ありだし、バカさ加減と対照的に体を蝕む麻薬の怖さもあり、そしてストーリーも興味深く、サスペンスとして想定外の展開も用意されているし。
そもそも「特殊スーツで中の人間特定できぬ状況」ありきで話が出来てるのがいいねぇ^_^;
ロバート・ダウニー・jrキャラ、イケてたね〜w

最初は受付けられるかちょっと心配だったこのアニメ映像も、見進める間に全く気にならなくなり、それどころかその世界観をやっぱ映画館で堪能したかったと思った。

アークターが自分の事他人みたいに話し出した時、そして廃人化していく彼、寂しーくなるね^_^;

あの青い花がうまい具合にドナの手に渡りますように・・

そして、小説も必ず読まなきゃ!

テーマ:洋画 - ジャンル:映画

【2008/02/05 17:13】 | アメリカ映画 | トラックバック(0) | コメント(0) |
ドニー・ダーコ(2001)
ドニー・ダーコ<DONNIE DARKO>
2001年アメリカ/2002年日本公開(113分)
監督・脚本: リチャード・ケリー
製作: ショーン・マッキトリック,アダム・フィールズ
製作総指揮: ドリュー・バリモア他
撮影: スティーヴン・B・ポスター
音楽: マイケル・アンドリュース
出演: ジェイク・ギレンホール,ジェナ・マローン,メアリー・マクドネル,ホームズ・オズボーン,ドリュー・バリモア,パトリック・スウェイジ, キャサリン・ロス,マギー・ギレンホール,ジェームズ・デュヴァル 他
〔ジャンル:青春・ミステリー 〕  
ジェイク&マギー・ギレンホールがほんとに姉弟役で出てる。今観ると、まだ5年ほど前の映画なのにめちゃ若い、特にジェイク。
映画の時代設定が88年ということでデュラン・デュランやエコー、ティアーズ・フォー・フィアーズなど’80年代UKニューウェーブが使われていたり、監督の好きな映画が「2001年宇宙の旅」「未来世紀ブラジル」「ファーゴ」「スターウォーズ 帝国の逆襲」「未知との遭遇」「エイリアン」だったりと、あぁ、やっぱ近い世代だなぁと、変な共感まで覚えてしまった。

さてさて本題、事実か夢か幻想か、色々考えあぐねるところではあるけど、
ドニーの存在がしっかりと書かれていて切ないドラマとして染みるので、解釈はおいといてもとてもおもろい作品だよね。

この描き方でもって多感なドニーの感受性を不思議な世界観で私たちも体感した。
彼の気持ちも。切なくて、良かった。
「世の中の終わりがきたら楽しいことがいっぱいだから」、
現実はとても生きにくいから、大事な人を幸せにしたいから、
自ら最後の選択を選んだようにさえ感じる。
自分以外の未来のために。

この手のものはまたすぐに繰り返し観たくなる。
そして新しい発見や解釈で余韻を楽しむ。
改めてみると細かい点以外に冒頭付近でのスローモーション、学校内を映しながら主要キャラを紹介してるところがエンディング付近のスローとあわせていい感じに思えたなー。


(↓以下、エンディングにまつわる勝手な希望を書いているので
  未見の方ご注意を)
続きを読む

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【2008/02/05 16:46】 | アメリカ映画 | トラックバック(0) | コメント(2) |
ある愛の風景(2004)
ある愛の風景<BRODRE>
2004年デンマーク/2007年12月日本公開( 117分)
監督: スザンネ・ビア
製作: シセ・グラム・ヨルゲンセン
製作総指揮: ペーター・オルベック・イェンセン
原案: スザンネ・ビア, アナス・トーマス・イェンセン
脚本: アナス・トーマス・イェンセン
撮影: モーテン・ソーボー
音楽: ヨハン・セーデルクヴィスト
出演: コニー・ニールセン,ウルリク・トムセン,ニコライ・リー・コス,ベント・マイディング,ソビョーリ・ホーフェルツ,パウ・ヘンリクセン,ローラ・ブロ 他
〔ジャンル:ドラマ〕 
穏やかな人柄で、当然妻と二人の子供とも仲良く暮らし、そして兵士としてエリートでもあった男ミカエルが、戦争の為赴いた異国の地から帰ってきたとき、まるで別人のようになっていた。

戦地でミカエルが死亡したと一旦聞かされていた一家は悲しみに暮れ、それでも前向きになんとか進もうとしていた。
それまで素行の悪かったミカエルの弟が、ミカエルの妻と子供を支えてきた・・
******

スザンネ・ビアの描く戦争シーンってどんなのだろうなんて思ったけど、
交戦や何かが取り上げられるのでなく、話しのメインである状況が一変してしまった家族達の絆や葛藤、関係性を描く為、一人の人間が心理的に強烈な打撃を受ける要素を「戦争」で描いたという感じでしたね。

弟のヤニックとミカエルの妻サラの微妙な関係もどこか切ない。
超えてはいけない線の上で踏みとどまっているような様子が。
ミカエルの葛藤もほんとにキツイね。
本当に優しい人間だったからこそ、その罪の重さに耐えかねる。

問題の内容が深刻だし、確かにズシンとくる。が、同監督の中で考えると、映画そのもののパワー、、というか、作品として私の心に響きやすかったのは、他のものだった気がする。ってこれでまだ3つめだけど(笑)
もしかしたら、この夫が戦争によって体験し苦悩した状況については、ほかに秀作がたくさんあるからなのかもしれないけど。


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【2008/01/29 22:31】 | ヨーロッパ映画 | トラックバック(0) | コメント(1) |
チョコレート(2001)
チョコレート<MONSTER'S BALL>
2001年アメリカ/2002年7月日本公開(113分)
監督: マーク・フォースター
製作: リー・ダニエルズ
製作総指揮: マイケル・バーンズ,マイケル・パセオネック,マーク・アーマン
脚本: ミロ・アディカ,ウィル・ロコス
撮影: ロベルト・シェイファー
出演: ビリー・ボブ・ソーントンハル・ベリー,ピーター・ボイル,ヒース・レジャー,ショーン・コムズ,モス・デフ,マーカス・ライル・ブラウン 他
〔ジャンル:ドラマ〕
タイトルとジャケから想像するのとは異なるシリアスな作品だった。
人種差別を根底に、お互い息子を失った孤独な白人男性と黒人女が偶然の重なる中特別な想いを抱き惹かれあう話。

今尚、自分の看守という職業に対してとてもマジメなハンク、黒人の死刑囚にも真摯に対応するが、実は、黒人に対し酷い人種差別観念を持つ父と同様ハンクもその主義を持っていた。
一方、彼の息子で同じく看守のソニーは差別主義は全くなく、黒人の友人ももちろんいた。ある日ソニーはハンクと言い争う中突然自殺する・・
******

ハンクは息子を亡くしたことで、自分の中で何かが壊れ変化したのかな。
そしてそんな中、息子が事故にあい悲しみに打ちひしがれる黒人女性を傍で見て、色は人にとって何の違いも無い事を肌でわかったのではないだろうか。

日本人の私達にとって黒人差別の根強さがどれほどのものなのかはわからないけど、私は、この主人公の感覚の変化を意外とすんなり受け入れられましたね。そして二人が徐々に本当の愛情を持つようになる事も。

なんか全然予想していなかっただけに(!?)なかなかでしたねぇ。

最後のあのハル・ベリー演じる女性の心境は、どうなんだろうね。受け入れられたのかな。。
だからあの時点でバラしときゃよかったのに(笑)

そしてこれ、ハンクの息子役でヒース・レジャーが出てる訳ですねぇ・・
ヒース、先日突然死したばかりで一部大騒ぎになっておりますね・・自殺かはたまた、どうだったのか・・

個人的には彼の映画少ししかみていないけど、謹んでお悔やみ申し上げます。合掌・・


【受賞メモ】
◆2001年アカデミー賞 : ・ 主演女優賞 (ハル・ベリー
◆2002年ベルリン国際映画祭 : ・女優賞( ハル・ベリー

テーマ:洋画 - ジャンル:映画

【2008/01/29 22:27】 | アメリカ映画 | トラックバック(0) | コメント(2) |
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◇◆記憶のキロク◆◇


まったり、のんびり、綴っていきたいなぁ。。人生もw

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プロフィール

Author:Yuu〜ユウ〜 

昔の鑑賞、最近の鑑賞、手持ち作品等
関係なくその時思いつくものをテキトー
にUPしています。
ド素人の勝手気ままなお気楽感想です。

目標は、これまでに観た映画全てを
書き出して自己満データベースを完成
させる事。

musicは'80年〜'90年代を中心に
好きなものをUP。
可能な限りYOUTUBE貼付で。
洋楽HIP-HOP・FUNK・NJS・R&B
が中心です。

リンク、トラバはご自由にどうぞ☆
但し疚しいサイトからのTBはお断り無く
削除させて頂く事がありますので
ご了承下さい。

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