まったり、のんびり、綴っていきたいなぁ。。人生もw
髪結いの亭主(1990)
2007-02-06 Tue 21:22
kamiyui髪結いの亭主<LE MARI DE LA COIFFEUSE>
1990年フランス(80分) 監督:パトリス・ルコント 製作:ティエリー・ド・ガネ 脚本:パトリス・ルコント,クロード・クロッツ 撮影:エドゥアルド・セラ 音楽:マイケル・ナイマン 出演:ジャン・ロシュフォール,アンナ・ガリエナ,トマ・ロシュフォール, ロラン・ベルタン,モーリス・シュヴィ,アンナ・ガリエナ,フィリップ・クレブノ,ジャック・マトゥ 他
〔ジャンル:ラブストーリー/ドラマ〕
 あらすじ】子供の頃に出会った近所の床屋の女亭主の魅力に触れて以来ずっと「髪結いの亭主になる」と心決めていたアントワーヌ。 その後大人になった彼は一人の美しい理髪師マチルドに一目で心惹かれ、その日のうちに求婚する。 アントワーヌもその思いに心動かされ二人は結婚。 そして10年、幸せな日々が続いていたが。。
良くもまあこんなに、男(子供)のエロを綺麗に映像化するものだと感心しました・笑

メインの舞台となる理髪店の色彩もとても綺麗だった。
様々な小物の色や、並び、そして妻の服とのコントラスト。窓から入るきらきらした光。そして時に外部の天候も二人の心理描写にうまく絡ませ、部屋の中である事をすごく生かしてたように感じた。

主人公が子供の頃に得た教訓により、何事も念じれば願いかなうと信じ、理髪店の女店主と成就させた愛の行方。

舞台の大半が理髪店の中。
そこは二人にとってまるで俗世から切り離されているかのような特別な空間ですが、とはいえなんせ、理髪店。
時の流れ、状況の変化を感じさせるものはおのずと店の中へやってくる。

−常連客の背筋が加齢によって曲がってきたり
−うまく行かなくなった夫婦と出会ったり
−理髪店の天井にヒビが入ってきたり

ささいな事でも、二人の愛にも終わりがくるのではと不安にさせる。
愛せば愛すほど、幸せであればあるほど、 変化への、飽きられる事への恐怖がつのる。
「今」への執着が、妻にある決断をさせてしまう。
「永遠」にする為にはこの選択しかないといわんばかりに。
「不幸になりたくない」と。

もちろんその選択は正しくないし自己チュウだと思うけど、でもその気持ちは痛いほど理解できる

亭主が妻を見つめる目も、執拗なまでのエロスもちょっと引いた部分もあったけど^_^;逆にこの決断を招いてしまう事への伏線として考えるならすごく効果的だったと後で思った。

そして最後、亭主がまた【強く信じれは願いは叶う】意の言葉を発し、理髪店全体を真上からとった映像で終わられたのがまた心ニクい。

また、回想時の亭主と思われる、冒頭から時折インターカットされる映像、
映画を見終えた後はこの時の亭主の様子を一番思い浮かべましたね。

表情はもちろんのこと、自分で髪を切ろうとしていた様子とか。
エンディングの時とは違い、もう、全て、受け入れているんだな。と。

とても綺麗にまとまった作品ですねぇぇ。

(旧ブログより引越し分)
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