まったり、のんびり、綴っていきたいなぁ。。人生もw
穴(1960)
2007-06-21 Thu 16:46
le trou <LE TROU>1960年フランス(124分)
監督:ジャック・ベッケル   製作:セルジュ・シルベルマン 原作:ジョゼ・ジョヴァンニ   脚本:ジャック・ベッケル,ジョゼ・ジョヴァンニ,ジャン・オーレル   撮影:ギスラン・クロケ
出演:ジャン=ケロディ,フィリップ・ルロワ,ミシェル・コンスタンタン,マルク・ミシェル,レイモン・ムーニエ,カトリーヌ・スパーク 他
〔ジャンル:サスペンス〕

原作は作者の脱獄経験を元に書かれた同名小説。
そして映画主人公の一人を演じるのは作者と一緒に脱獄をした仲間、ジャン=ケロディ。役どころも「脱獄経験のある囚人」という形で登場しています。

ラ・サンテ刑務所内牢獄のある一室、脱獄計画を立てていた4人の男達のもとに別の房からもう一人男が入れられる。
その新顔の男はとても正直で感じがよく、良い奴だったので
4人は脱獄計画の仲間に入れる事にする・・・

いかにして脱獄計画を実行していくのか。その様子が臨場感たっぷりに描かれます。


脱獄する為の穴を掘るその様子にただただ食い入ってしまう。
こだまするのはコンクリートを叩く音、音、音・・
そして、男達の息づかい。
リアリティから生まれる緊迫感。

割って小さくしたガラスをつけた歯ブラシを使い
牢獄ののぞき穴から部屋の外をうかがう。
右へ、左へ。それだけでも「あぁ早く反対側も確認して!」
と気が気ではない。

小さな牢獄の一室で生活を共にする5人の囚人。
彼ら一人一人の個性もはっきりしており、そんな彼らの友情、絆というものもとてもうまく表現されている。
人物像、人間関係というものがしっかり書かれているからこそ
最後の展開がより大きなショックとなって跳ね返ってくる。

また、5人の中心人物以外に重要なのがあの所長でもある訳で。
とても理解があり分別のある人間ではあるんだろうけど、
それを逆手に取っての「人の操り」がいかにもうまそうだ。
その雰囲気も十分かもし出していると思う。
あの純粋そうな男は2時間の間に知らず知らず手玉に取られていたのでしょうか。単純に駆け引きに応じるような人間には見えないし。

静かに漂うスリルと男達の人間ドラマ。結末を知っていても十分楽しめる秀逸のフィルムノワール
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