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2007-06-10 Sun 21:34
モーリッツの何が良いって、彼がかもし出す情けなさ加減、ドンくさ加減もその一つな訳で、本作ではそんな雰囲気も存分に発揮され、且つ繊細な性質を堂々演じ切ってらっしゃいますよぉ。
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原作はかなり有名らしいが私は知らない状態で劇場に観に行った。 『素粒子』というタイトルと、天才的な数学者という設定があることからソッチ系の人間ドラマかと思っていたが、全く予想外の内容だった。あまりに繊細な人間の感情を、強い性的欲望など極端な設定でもって深く丁寧に描かれたとても内容の濃い映画だった ![]() 自由奔放な親のせいで幼少時代から祖母の元で育てられた異父兄弟のブルーノとミヒャエル。お互い異父兄弟がいると知ったのも10代前半の事だった。 国語教師のブルーノは結婚もし子供もいるが性に貪欲なものの妻には何も感じられず、行き場のない性的衝動を抑えきれずにいた。 もう一人のミヒャエルは昔から女性にはあまり興味が無く、またうまく付き合えるタイプでもなかった。それよりも彼には数学が全てだった。現在は優秀な研究者である彼はクローン技術を応用した人間の新しい進化方法の研究を開発しようとしていた−−− 兄弟仲は良いが、全く対照的な2人。片方は性の欲望から常に女性を意識している。もう片方は男女が交わる事無く生命が誕生する術を模索する・・ 観終わってから暫くかなりどんよりした。 モーリッツ演じるブルーノ先生、最初は一瞬ただのエロオヤジと思ったが、彼のあまりに繊細で不器用なその様は、時に滑稽に描きながらもとても痛々しい。やっと本当に愛せる人に出会ってからの彼は特に。 そして、そのお相手マルティナ・ゲデック演じるクリスチアーネもまた、満たされない心の闇を性的欲望に反映させたようなキャラで、だからこそ2人は惹かれあったのだろうか。 心底愛する人が出来たのに、試練とも言えるある問題が訪れる。 一方ミヒャエル役のクリスティアン・ウルメンって、本国ドイツではコメディアンとしても活躍してるそうですね~。この作品ではおとなしキャラなのでちょっとビックリ。いい雰囲気でしたよ。 んで、こっちのお相手はフランカ・ポテンテ、モーリッツとあわせて『ラン・ローラ・ラン』コンビではないですか。 いやいやいや、ほんとそんなに期待を膨らませて観にいったわけじゃないってのもあるけど、絶望感や悲哀感、愛の渇望、といった所がとても不思議な感じでじわじわ伝わってきて、よかったなぁ。 で、多分、作風自体、ちょっと私にはハマるものかも。とも思った。モーリッツが出てるしって事だけでいつか観ようと思ってたこの監督さんの『アグネスと彼の兄弟』も、マジで早く観てみよう ![]() 【受賞メモ】 ◆2006年ベルリン国際映画祭 : ・銀熊賞(男優賞)モーリッツ・ブライプトロイ |
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| ◇◆記憶のキロク◆◇ |
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