まったり、のんびり、綴っていきたいなぁ。。人生もw
アンダーグラウンド(1995)
2007-03-25 Sun 00:55
監督の故郷ユーゴの、1941〜1992までの戦争と政治にまみれた時代を舞台に、「地下で生活していた人たち」の生き様を中心に、3章に分けて描いた3時間の大叙事詩 大×3好きな映画の1つ
アンダーグラウンド アンダーグラウンド<UNDERGROUND> 1995年フランス/ドイツ/ハンガリー(171分) 監督:エミール・クストリッツァ 脚本:エミール・クストリッツァ,デュシャン・コバチェビチ 撮影:ヴィルコ・フィラッチ 美術:ミリェン・クリャコビチ・クレカ 音楽:ゴラン・ブレゴヴィッチ 出演者:ミーキ・マノイロヴィチ,ラザル・リストフスキ,ミリャナ・ヤコビチ,スラブコ・スティマチ,エルンスト・ストッツナー他 〔ジャンル:ドラマ/戦争〕

中心となるのはある二人の男(親友)。そして、その周囲の人々も含めたアンダーグラウンドな世界と、その背景にあるユーゴの社会情勢を、時に直接的に、時に抽象的に描いていきます。
まずは、かなり簡単に、長〜い物語の全体像をw

『我らの父と子供たちへ。昔、あるところに国があった。その国の首都ベオグラード、1941年4月6日・・』
■第一章:戦争・・1941年〜
under1

ナチ侵攻をうけるベオグラード。そこにはパルチザンの義賊のマルコとその親友元電気屋のクロがいた。ナチスの共産党員狩りから逃げる為彼らとその周辺の人たちは地下室(アンダーグラウンド)に身を寄せ、秘密裏に武器の製造を行う。クロは、保身の為にナチス将校に近づく女性に恋をし、強引な方法でその女性をナチス将校から奪い、我が物にする。

■第2章:冷戦・・1961年〜
under2

もう第2次世界大戦は終わっているのに、アンダーグラウンドの生活者はなぜかまだ地下生活を送っていた。もちろん、戦争が終わっている事もしらずに・・
そこにはある人物の思惑があった。。
もう20年も地下生活をしていた彼らの中で、クロとその息子ヨヴァンは、いよいよ地上に出る事を決意。もちろん、「にっくきナチス」を倒す為だ。
地下で生まれたヨヴァンにとって、初めての太陽、初めての鹿、初めての水泳だった。そして、地下に残っていた人たちは、ある人物の手によって殺されてしまうのだった・・・そのうち、チトー大統領が死に、「ある国」はまた激動の時代を迎えようとしていた。。

■第3章:戦争1991〜
under3

ユーゴスラビア紛争の真っ只中。そんな中生き残っていた一部の地下室生活者の姿。
・イヴァンは兄の本当の姿を知り、ある行動に出てしまう。
・クロはまた戦火の中に身を置いていた。
クロはある国連軍の人間から質問をうける。「あなたはクロアチア勢力なのか?セルビア勢力なのか?」クロは答える。「俺はペタル・ポパラ"クロ"だ」
「所属部隊は?」 「俺の部隊だ」。「上官は誰?」 「"祖国"だ」

 そしてクロは、親友マルコと偶然の再会を果すも、それは激しく燃え滾ったものだった。。^_^;疲れ果てたクロは再び訪れたアンダーグラウンドで、井戸からある声を聞き・・。
*********
重要なあらすじは"かなり”省いてるのでわかりにくいかもしれないですが、まぁこんな感じ(笑)


 ・第3章の画像、とても楽しそうなシーンですが、実はここ「ある場所」みたいなもんなんでしょうね・・
  はしゃがれればはしゃがれるほど、ある意味キツーく心に来ますね。
  ちなみに、映画の最後の台詞は、『でも苦痛と悲しみと喜びなしでは、子供たちにこう語り伝えられない。“むかし、あるところに国があった”と』・・です。

色んな画像からほんわか?ムードも感じられると思いますが、そんな雰囲気とは裏腹に結構人は簡単に死にます。簡単に撃ち殺します。
戦争の犠牲者に嘆き悲しみ、悲惨な死に様をアピールし、・・なんて見せ方はほぼありません!

そもそも、主軸となるアンダーグラウンドに暮らす人たちはそれぞれ、戦争と直接には関係無い死に方をするんです!・・・どうなんよ、それ!?(爆)
中心となって描かれるのは彼らなりの人生。
愛情、友情、嫉妬、裏切り、恨み、後悔、信念・・いわゆる人間ドラマの要素てんこ盛りです。
だけどその裏には、ユーゴスラビアの複雑な時代背景が関わっている・・
その絡ませ方、皮肉り方の巧さたるや。。!ですね(>_< )

独特の民族音楽(ジプシー・ブラスというものらしい)もこの映画に無くてはならない素晴らしいものです。

クストリッツァ監督は本作で2回目のカンヌパルムドールを受賞しますが、政治色強い作品であることから色々と論争が巻き起こり、ひいてはこの作品は「セルビア寄り」であるなどいわれ、監督は「引退宣言」までしてしまうわけですね。まぁ、もちろんあとで撤回してるわけですが^^;

とにかく、ユーゴ内戦の中製作されたこの作品、はちゃめちゃで、滑稽で、シニカルで、シビアで、悲惨で、とにかくパワフル!な作品ですね☆

*あと、各時代の実際の映像、爆撃、ユーゴ共和国誕生時、チトーの葬式などなんやかんや(←よくわかってない・笑)が映画の中に組み込まれています。役者がその映像の中に登場する合成カットなんかもあります。
 
(旧ブログより引越し記事)
別窓 | ヨーロッパ映画 | コメント:0 | トラックバック:1 |
<<ベンゴ(2000) | ◇◆記憶のキロク◆◇ | アリゾナ・ドリーム(1992)>>
この記事のコメント
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック


日本がまた戦争をする国に!http://zaki8.net/dl/kaiken-tetudukihou.mp3自給自足ミュージシャンのZAKIさんが分かりやすく歌ってます。必聴!! …
| ◇◆記憶のキロク◆◇ |