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2008-07-18 Fri 19:55
これまた非常に屈折した愛情表現で・・ww とは言え、その想いのたけについては直球ストレートで描かれ ビシビシ!と伝わってくるんだなぁ。 「誠心誠意、君を傷つけ、そして愛す」 このキャッチフレーズ、イケてる・・・ ヤクザな世界しか知らない男にとって、彼女を傍に置く方法はこれでしかできなかった。 自分の分際をわきえた不器用な男にとって、 汚れた自分と正反対の若くて美しい女性に普通に愛を語る事は不可能に近く、 おこがましいとさえ感じ気後れする。 その姿は時に強烈な迫力を見せる彼とはまるで別人であるかのごとく。 彼女にした仕打ちは彼女の心を打ちのめしただけでなく人生を大きく狂わし、 いわば汚れた世界に貶めてしまったのに、 そう、間違いなく「悪い男」なのに、悪い男ではない・・ また、彼が部下思いで男義があって、「漢」な男という様もよく伝わってくる。 少なくとも私は、女性であるのに、彼の彼女への行為に反発してストーリーを拒否ったりって事はなかった・・ 本作、彼が言葉をうまく発せないという設定もとても効果を持たせていると思う。 チョ・ジェヒョンの眼力と色気には参った。。 ミーハー心と母性本能どちらも満たされた私(笑) いやほんと、この悪い男に魅力が無ければ、いくら演出とかがよかったとしても彼女の気持ちの変化にもさすがに無理を感じてしまうかもしれないしねぇ。。 終盤、これで締めかと思う箇所が何度かありつつも、さらに進み迎えたラスト、 何とも言いがたいものがあり、非常に切ない感覚も自分の中に残るのだが、でもこれは間違いなく“ハッピーエンド”なのだ・・・・・ 惹かれ、愛し合い、幸せを感じるのに、理性もモラルもへったくれもないのだ。。。 繊細さと粗さと乱暴さが入り混じったようなテイストで描かれる、屈折した愛憎のドラマ。 私はこの作品、とても好きだ・・。またしても、長―い余韻を味わった。。。 |
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2008-07-18 Fri 19:55
本作は3部構成となっており、 ・ 第一章“バスミルダ”:2人の女子高生が旅行資金を貯める為体を売る。 ・ 第二章“サマリア”:親友を失った少女が罪を贖うためにある行動を起こし、そしてその秘密を父親が知ってしまう。 ・ 第三章“ソナタ”:父親の苦しみと罪、そして・・ という感じのもの。 ネタバレにならぬようにすると深くは書けませんが。 最後のパートではちょうどあの「夢パターン」っぽい結末を予測してたけど、 実際にはそれは「夢」で終わり。。 今まで観た同監督作の中では一番ごく普通の日常をベースに描かれているけど、 でもやっぱり独特のものがある。 彼女のお金の返し方は、罪の償いであり、大好きな彼女と同じ事をする事で彼女にまだ触れられるような、傍にいられる様なそんな感情もあったんじゃないかと思う。 そして、なんといっても、父親の苦悩が、、、 観てるこっちも歯がゆく、辛く、痛々しい。。 娘と同じく服のままシャワーを浴びて血を流すシーンも非常に印象的。 その他印象的なシーンは盛りだくさん。 思春期の少女の繊細な感情そして独特の思考、 親子の絆、父親の絶望感、困惑、怒り、そして。。 はたと冷静に思い返せば、少女も父もおかしくなっていったものの、 そもそもホントの意味ちょっとおかしい(イタい)子(?)だったのは、 あの最初の子だけだったのに!?(笑) ナンテ。。 もちろん人のせいには出来る筈もない親子の行動だが、 しかし、その罪の代償はあまりにも大きい・・ 今後の人生、ずっと傷を背負う事になる。。。 主題から離れたごく小さな部分ではまた、「いやいや、そこはおかしいやん笑」と つい言いたくなるような行動が出てきたりするんだけど^_^; まぁまぁ、あんまり茶化す事ばっか言うと本作に失礼ですし(笑) とにかくこれ、見応えあった。面白かった・・・・。シミジミ・・ 【受賞メモ】 ・2004年ベルリン国際映画祭: 銀熊賞 |
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2008-07-18 Fri 19:53
モーション・キャプチャーを元にアニメ化したSFサスペンス&アクション映画。 舞台は2054年のパリ。ある女性科学者の誘拐事件を追う一人の警部。 捜査を進めるうち、次第に大きな陰謀と謎が彼の前に立ちはだかる。。 静止画像だけを見てたときは非常にカッコいいと思ってて興味をうんとそそられてたんだけど、 動いてるのを観るとその思いは少し減少した(笑) 映像は確かに独特だと思うし、未来の景観や造形物のデザイン等もクールでカッコいい。 ただ、この映像で取る事によってこのストーリーを観るのに一層効果的な要素が感じられたのかどうか。 ・・が、私には特にしっくりとは感じられなかったのだと思う。 劇場鑑賞だったらまた違ったかもしれないけどね。 こういったフィルム・ノワール調のお話しを観進めていくうち、「あぁこのシーン、実写で役者の渋い表情そのものを堪能したかったかなぁ」・・と、何度も感じてしまったのだよね。 アニメの表情には、個人的にノワール映画の楽しみの一つでもある表情の深みをあまり感じられず。 ストーリーは普通っちゃ普通だけど、 もしこれがハイセンスなCG処理と渋い役者で描かれたら、面白そうだなぁ・・って、想定しても仕方が無い事を考えつつ追っていた。 なんならいっそハナからいかにもアニメらしいキャラで面白い話のほうがいいのかな、とかね。 例えば近年の同じフランス発でいうなら、ベルヴィル・ランデブーとかは絶対アニメじゃないとあの顔も雰囲気も出ない訳で、で、それがまた断然味わいを感じられた訳で。←(ベルヴィル・ランデブーの画) まぁ、比べるべきものではない全く別タイプのものだし 完全なる余談ですけど笑 まぁ、なんか否定的なことばっかになっちゃったけど、面白くなかった訳でもないし(どっちなんだよ。) 観て損では全く無いと思います。 総制作費23億円、構想・製作に10年を費やしたという本作、 カンヌ映画祭の一部門が独立した「アヌシー国際アニメーション映画祭2006」にて長編部門グランプリも受賞してるそうですな。 |
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2008-07-15 Tue 20:50
<IN THE VALLEY OF ELAH>製作年/国:2007年アメリカ(121分) 日本公開:2008年6月28日 監督・脚本:ポール・ハギス 製作:ポール・ハギス,パトリック・ワックスバーガー他 製作総指揮:スタン・ヴロドコウスキー,デヴィッド・ギャレット他 原案:マーク・ボール,ポール・ハギス 撮影:ロジャー・ディーキンス 音楽:マーク・アイシャム 出演:トミー・リー・ジョーンズ,シャーリーズ・セロン,スーザン・サランドン,ジョナサン・タッカー,ジェームズ・フランコ,フランシス・フィッシャー,ジョシュ・ブローリン,ジェイソン・パトリック 他 〔ジャンル:ミステリー〕 「クラッシュ」のポール・ハギス監督が、イラク戦争から帰還した一人の兵士を巡る衝撃の実話を基に映画化。 イラク戦争から帰還してすぐに行方不明になった息子の消息を追う元軍警察の父親。しかし息子は死体で発見される。マジメだった息子に一体何があったのか。彼は独自で真相を突き止めようとする・・ これも重かった・・ 「クラッシュ」のように主要人物や色んなシチュエーションがある訳じゃ無いので展開は少し地味と言えるだろうけど、父親役トミー・リー・ジョーンズの年季の入った実に渋い演技と存在感を軸に、じっくりじっくり、戦争がらみの「タブー」の真相と、家族の心の叫びが描かれる。 「ミリオンダラー〜」も「クラッシュ」も、そして本作も、なんというか、善し悪しとか許される範囲とか、単純に線引きできない部分、グレイな要素を掘り起こし、観る側に投げかける。 戦争真っ只中の無法地帯で常に死と隣り合わせで過ごす兵士達の心に及ぼす影響ってどんなに恐ろしいものなんでしょう。。 そして、最愛の息子を亡くしただけに留まらず、自分の知らない部分の息子の姿を知り、そして彼のSOSを見過ごしてしてしまった自分に気付き、哀しみ、怒り、後悔、様々な感情が溢れかえる父親。 ジョーンズの重みは非常によかった・・・ 父親の悲痛な叫びは、逆さまの国旗に全て託される・・・ どうか、だれか、この緊急事態を、救ってくれないものか。。 ほんと、ねぇぇ。。 これで3人全ての息子を戦争で失った母親役のスーザン・サランドンもそんなに出番は無いながらその痛い姿がとても印象に残った。 警察署の人間関係がいまひとつ宙ぶらりんな表現だった気もしますが、、 本編を楽しむ上で大きな影響はなかったのでいいんですがね。 なかなか見応えたっぷりでした。 |
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2008-07-15 Tue 20:49
コミュニケーション不足だったある父子。 子供が父親の職業を継ぐ事になり、それをきっかけに改めてお互いを知り、尊敬し、それまでのわだかまりが解け、親子の絆が深まっていく・・ という、普遍的テーマ且つ様々な国、シチュエーションにて描かれる題材ながら、同様のテーマの映画の中で本作もずっと記憶に残るであろう作品の一つになった。 それはなぜなのか、例えば本作の技術的な効果どのようなものでそれがどのくらい観る側に影響してるのかなんてのはわからないけど、 例えば設定そのものが美しい景色と純朴な人間が主人公であり、物の溢れた世界では無いからこそ、人間の繋がりと言うものが一層深く深く浮き上がってくる、その辺も影響してる気がする。 電子メールがすっかり当たり前になった今日、一軒一軒、険しい山を越え一通の手紙と共に人間の情も運んでいくこの職業。 親子の話以外にも、手紙を運ぶ事に強い使命を持っている父親の想いにはグッと来る。 おんぶした父の体はいつのまにか以外にも軽く小さかったこと、 昔は肩車をしてやった小さかった息子が今や自分を担ぎ気遣ってくれる事、 父と初めて呼んだ日、呼ばれた日。 例えどんなに時間がかかっても、そこに敬う気持ちと誇れるものがあれば絆はまた深く結ばれる。。 犬の「次男坊」の役回りも非常に重要だったねぇ。 なんか、汚れた心を洗ってくれそうな映画(笑) |
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2008-07-08 Tue 18:10
<JUNO>製作:2007年アメリカ(96分) 日本公開:2008年6月14日 監督:ジェイソン・ライトマン 製作:リアンヌ・ハルフォン,ジョン・マルコヴィッチ他 製作総指揮:ジョー・ドレイク,ネイサン・カヘイン他 脚本:ディアブロ・コディ 撮影:エリック・スティールバーグ 音楽:マテオ・メッシーナ 出演:エレン・ペイジ,マイケル・セラ,ジェニファー・ガーナー,ジェイソン・ベイトマン,オリヴィア・サールビー,J・K・シモンズ マック,アリソン・ジャネイ ブレン 他 〔ジャンル:コメディ/ドラマ/青春〕 米国初公開当初7館だけの上映が、その面白さが一気に口コミで広がり結局全米2000館以上で公開された作品。 若干30歳の監督は「サンキュー・スモーキング」でデビュー後、本作が2作目。脚本家は本作がデビュー作となる。 アメリカのティーンエイジャーの実態を知ってるわけじゃないけど、 すんごく「生(ナマ)」感が味わえる、つまり、全く気取ってない登場人物たちの 等身大の台詞・考え方がキュートに炸裂してる映画だった。 主人公のジュノは頭の固い大人から見たら 一見「イマドキでハジケてて何を考えてるのかよくわかんない」と 言われそうな女子高生なんだけど、 使うぶっ飛び言葉や少し分別にかける行動とは裏腹に、 根がピュアな所もちゃんとうまく伝わってきて、 すっかり彼女の人生、ジュノワールドに引き込まれてた。 『よく考えりゃこれ、社会的にどうなのと思う状況がベースだよね〜・・ 無計画な学生妊娠とか、赤ちゃんの譲渡がらみとか・・』 って、すっかり観終わってから改めて思い起こしたんだよねぇ^_^; 重いテーマとして取り上げられても当然なこの状態を、 これだけポップに描いて、鑑賞中は反感も感じず、 というより時折吐くブラックな台詞に失笑しつつ楽しめちゃうノリは良くも悪くもすごいね(笑) かといって、これがジュノと同世代以下の子達に 事の重大さを見誤ることになっちゃうんだったらヤバし!だな(笑) もし、本作の概要を単純な標準語で書き出してみたら、 その面白さは映画を実際に観て感じたものより大幅に下がるんだろう。 生きた台詞と行動、そして、エレン・ペイジの超自然な高校生の演技が 面白さをとっても膨らませてる。 もちろん、ジュノの周囲の登場人物たちも。 評判は良いし面白そうだけどどこか自分の好み的には違うかも・・? となぜか一抹の不安を感じていた為観るのが遅くなったけど、 いらぬ心配でしたわ。面白かった。 【受賞メモ】 ◆2007年アカデミー賞 : ・脚本賞 ◆2007年放送映画批評家協会賞 : ・脚本賞 ・コメディ作品賞 ◆2007年ローマ国際映画祭 : ・グランプリ ◆2007年トロント国際映画祭 : ・観客賞 ◆インディペンデント・スピリット賞 : ・作品賞 ・主演女優賞 ・新人脚本賞 ◆2007年イギリスアカデミー賞 : ・脚本賞 |
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| ◇◆記憶のキロク◆◇ |
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<IN THE VALLEY OF ELAH>
