<BREATH>製作年/国:韓国(84分) 日本公開: 2008年5月3日 監督・製作・脚本:キム・ギドク 撮影:ソン・ジョンム 音楽:キム・ミョンジョン 出演:チャン・チェン,チア,ハ・ジョンウ,カン・イニョン,キム・ギドク 他 〔ジャンル:ドラマ/ロマンス〕 「サマリア」「うつせみ」等のキム・ギドク監督が台湾の人気俳優チャン・チェンを主演に起用した異色のラブ・ストーリー。 死刑が確定しているにも関らず、何度も自ら自殺未遂を繰り返す囚人チャン・ジンのもとに、夫との不仲に悩む主婦が突然面会にやってくる。見ず知らずの二人の間に、特別な感情が生まれ始める・・・ ***** シチュエーションなどはやっぱり本作も極端ぎみだと思う。 それでも、また、登場人物たちのバックグラウンドがどうであれ(描かれてなくとも)、 目の前に展開された愛のドラマに、しっかりと心を捉えられてしまった私・・。 監督自らが演じる刑務所の偉い人(?) の判断とか、 ご都合よろしいところはあるんだけどもね(笑) 面会室で季節を演出する彼女についても、 ユーモラスと言うより個人的には歌のシーンに失笑なんだけど(´∀`;) だけどそのテンションが、感情の“ゆがみ”や終盤の話の深さにスパイスをかけれてる気もするんだし、結局無駄には思えないところが不思議・・・ 彼女と出会い、心に“ブレス”を吹き込まれ、彼は生への執着を憶える。 愛が生まれたが故、さらに生き地獄と化す人生・・ しかしそれもつかのま・・ 愛が愛を邪魔する・・ 全ての愛が複雑で、ピュアとは程遠い、憎悪の入り混じった狂おしいほどの感情。執着。 求めている本人すら何を本当に求めているのか、正確なものなど無いような・・ 愛とはどんだけ深くて難解なものなのか。。愛ってなんだろうね、ほんと、、 ラストでは、揃って冬の歌を歌ってる姿自体はどこか滑稽ながら^_^; その意味に考えをめぐらされる。 そして主役のチャン・チェン。 主役の囚人役が彼でなければここまで自分の感情が深入りしなかったかもしれない。 台湾出身売れっ子俳優、単純にカッコいいと一言では言い表せないほど、その表情にやられた。 切なくて、孤独で、危うげなあの眼に・・ この映画、感情移入できなかったら全く面白くない気もするし、全く受け入れられない人がいても不思議じゃない気もする。でも、私は十分に鑑賞後の余韻もたっぷり堪能させてもらった。 そうそう、こういった“余韻”を体験したくて、映画館に通ってるようなもんだ。 ![]() |
犬好きにとっては(そうでなくとも)結構際どい扱い(もちろん演出上だけだろうけど)でヒヤッとするねこれ^_^; 「殺人の追憶」「グエムル−漢江の怪物―」等のポン・ジュノ監督デビュー作。 インディーズ色はとても強いけどなかなか面白いし、やっぱり上記有名どころの作品を観た上でこれを観ると、共通したテイストが最初っからあったんだな〜。と納得できる。 あくまでさらっとした感覚でみせる風刺やコミカルな演出、そして展開がうまーくまとるな〜。って。 いいバランスだよねぇ。 まぁ、最初の方はちょっと退屈気味な感じも無きにしもあらずだったけど(笑) 主役の女の子は同監督作には「グエムル」にもアーチェリーの子として出てたけど、こっちは一層キュートだった。 彼女が男性を追いかけたり犬を救出しようとしたり、フードをきゅっとしばるまるでヒーロー物の「変身の合図」みたいなんも可愛いし、 映画自体、そういったシーンを(取り立ててすんごい見ごたえのある状況でもないはずなのに)音楽とかテンポとかでグンと盛り上げて見せてくれるのがいい。 ラストも、「時は流れ、彼らは今・・」的シーンでパターンとしてはよくあるものだけど、雰囲気とか役者達の表情とかね、よい感じだったよ♪ 話の内容そのものは確かに地味だけどね、中々味わいを感じられて、観て良かったと思える作品ですね。 ![]() |
パク・チャヌク監督による「復讐者に憐れみを」「オールド・ボーイ」に続く“復讐三部作”のラスト。 主演のクムジャさんは「JSA」「チャングムの誓い」等のイ・ヨンエ。 悪役(?)に「オールド・ボーイ」で主役だったチェ・ミンシク。 共犯の男に騙され、一人罪を被せられて13年も刑務所暮らしを強いられたクムジャさん。 刑務所では誰にでも優しく接し、「親切なクムジャさん」と呼ばれていたが、彼女が唯一生きる目的にしていたのはただただ、出所後の復讐の事だけだった・・・ ******* 彼女が協力者を作る為親切にした行為や、親切を受けた元受刑者の紹介とか、“現在の”クムジャさんの進行を妨げることなく凝った差し込み方でされていて、リズムを崩さず見られた。 彼女が復讐対象を見つけ、そしてそれが誰で何故なのかはたいした謎でもなく結構すんなり運ぶんだけどね、 いざ復讐対象の男を捕まえてからが面白かったな。 「親切なクムジャさん」とタイトルになるだけの意図はこういうことだったのか。 「オールド・ボーイ」ほどの“おぉ!”と思う展開ではないけどね。 グロさも全然控えめです。 そのかわり(?)子を持つ母としてのテイストも話しにボリュームをつけていて、複雑な人間味を一層味わう事が出来たと思う。 どこかコミカルに描く様も本作でもなかなかうまくはまってた。 単純な“復讐劇”に留まらない要素はしっかりあったと思う。 なかなかだったけど、私は「オールド・ボーイ」の方が断然面白かった。 「オールド・ボーイ」のストーリーそのものがまず単純に面白かったもんね。 技術面うんぬんが一緒だったとしても。 三部作最初の「復讐者に憐れみを」は未見だがこちらも是非見てみたい。 ![]() |
フランス俳優豪華メンバーによるフレンチ・コメディ。 舞台はとあるコンドーム会社。 (あの会社、日本の相模ゴムのパリ工場が撮影に使われてたらしい。) マジメだけど人生あんまりうまくいってない平凡な中年男性という主役をダニエル・オートゥイユが。 妻子とは別居、さらに会社をリストラされ途方にくれて自殺しかけた時マンションの隣人に助けられ、それを機にその隣人に自分の人生を相談すると隣人は「ゲイ」になれば会社を追われないと助言する・・ オートゥイユ演じるピニョンはゲイと思われるよう種を撒くだけでゲイの演技はしないけど、でもゲイファッションの彼を見れたり、でっかいコンドームを頭に被る姿が見れたり、他の映画で観たこと無いものが観られる(笑) 彼自身は今までと何も変わらないのに、周囲はゲイだという噂が流れたとたん、「やっぱり!」と納得する(笑) ドバルデューはゲイ嫌いの男の中の男だったはずが、だんだんそっちに走り始め・・!?でこれまたオモロイ(笑) その他ミシェル・オーモンやティエリー・レルミットなんかもいい味出してる。 誰もかれもわざと面白い演技したり笑わそうという意図がありありとしているわけじゃない。いい大人達がマジメにおかしなやり取りをしてるだけ。その按配がほど良いww ある一つの会社の中と、ピニョン家族との小さなコミュニティの中で起こる事件だけども、妙に納得も出来る悲喜こもごもの人間模様がうま〜く描かれてる。 なんやかんやで、最後はさり気に素敵な気分にもなれる、 綺麗に纏まった面白い映画だと思います。 ![]() |
舞台は1800年代後半のロンドン。幼い頃から家族にも周囲にも馴染めず孤立感を感じていた彼女は初めて見た演劇に触発され、女優の道を目指す事に・・ 超イケメン俳優故リバー・フェニックスの妹サマー・フェニックスが主役エスター・カーン。 やっぱり彼女も美しい。線が細い感じの美しさだね〜。 エスターの繊細さと強さと秘めたる熱さがよく出てて良かったと思う。 なんか映像もそんな感じと相まってるっぽくて雰囲気をかもし出してた。 彼女が自分の殻を破り、本当の意味「めざめる」時、そこには人間としても女優としても、大きく成長した一人の女性がいた。 中々、あの舞台のシーンはその転換として納得のいく表現だった。 「そして僕は恋をする」を監督自らリメイクして作ったとのことだけど、 紆余曲折しつつ成長する姿を描く点以外被ってないように思いますが、そういう事でいいのかな^_^;!? 別にリメイクと意識してみる必要は全く無いしいいかw あ、ちなみにこっちの語りは普通の量だったw それにしても、本作でもエマニュエル・ドゥヴォスはモデルとして男性を魅了するという「美人」役なのがまたしても納得いかず(笑) くどいネ私ww ![]() |
何年も博士論文を仕上げないまま、とりあえず講師に納まりつつ生活をしている30代目前のポール(マチュー)が主人公。 彼以外もよく登場する人物は結構多くプチ群像劇な感じで、 いわゆる実年齢に追いついてない精神年齢タイプの青年が 人生の方向性や恋愛などに右往左往しながら成長するというドラマが展開されるんですが。 始まってすぐからナレーションで人物の背景や状況の多くを語り、 それぞれ役名と役者が結びつかないうちにそれぞれの関係だとか何だとかどんどん語られ、 のっけから少し置いてけぼりを食らってしまったのでした(笑) 群像劇では時折ありがちな事ですがw、 さらに本作ではさすがフランス映画と言いたくなるような(笑) 哲学的(とはおおげさか)、詩的台詞が飛び交いw それは私にとっても好きな要素でもあるけど、展開チェンジが速く、その数も多く、そもそも活字を読むのが遅く頭もよろしくない私は、 「おー、渋い」「オシャレ〜」と理解&しびれる暇なんか無くといった状況がしばしば^_^; どの要素も堪能できずじまいで長い3時間が終わってしまったxxx なので(!?) エステル(エマニュエル・ドゥヴォス)の姿を台詞無しにじんわり追ってた所が 一番好きなシーンだな(笑) 本作、本国フランスでは若者の間で口コミで爆発的に人気を博したってのはわかる気がする。 フランス人て哲学好き・詩好き・討論好きと何度か聞いた事があるので^_^; (怪しい情報かも) 描く世界も非常に身近なものであるし。 あ、日本でもすごい好評のようなんで、これからご覧になる方は私の感想無視してOK(笑) それにしても、この監督さんも馴染みの俳優をよく使われるタイプのようですね? 「キングス&クィーン」でもマチュー・アマルリックとエマニュエル・ドゥヴォスはカップルだったし、 今年2008年のカンヌ出品作にも二人をはじめ同じ役者さんたち出てたね。 【受賞メモ】 ◆1996年カンヌ国際映画祭 : ・有望若手男優賞 (マチュー・アマルリック) ◆1996年セザール賞 : ・最優秀新人男優賞 (マチュー・アマルリック) ![]() |
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