<THINGS WE LOST IN THE FIRE>2008年アメリカ(119分) 2008年3月29日日本公開 監督:スサンネ・ビア(スザンネ・ビア) 製作:サム・メンデス,サム・マーサー 製作総指揮:ピッパ・ハリス,アラン・ローブ 脚本:アラン・ローブ 撮影:トム・スターン 音楽:ヨハン・セーデルクヴィスト 出演:ハル・ベリー,ベニチオ・デル・トロ,デヴィッド・ドゥカヴニー,アリソン・ローマン,オマー・ベンソン・ミラー,ジョン・キャロル・リンチ,アレクシス・リュウェリン 他 〔ジャンル:ドラマ〕 「しあわせな孤独」「アフター・ウェディング」などデンマークで活躍する女性監督スザンネ・ビアがその実力を買われハリウッドに招かれて製作した作品。 ハリウッド製作でもスザンネ・ビアはスザンネ・ビアだった。 (ちゅうか、スサンネなの?スザンネなの?ww) ただどうしても自分の中ではあの初めて見た、しかもドグマ’95手法の「幸せな孤独」の印象が映像的に強すぎるんだろな。 それ以後見た映画全部結局どこかでそれと比べている。 鑑賞前にあらすじを少し読んでみて、「しあわせな孤独」や「ある愛の風景」のように、絶望時の満たされない感情の「スキマ」から生まれる異性関係の微妙な距離感をまた描くのかなぁ、 なんか内容被りそうかなぁ、、?なんて思っていた部分があった。 見始めて暫くはまだそう思っていた。 でもやっぱりこれはこれで違うものだったね。 夫を失った妻が夫の親友を傍に置いたその感情は非常に複雑なものだと思う。 結果的にそれは確かにキャッチフレーズにも書かれる「利用」というものなのかもしれない。 だけど逆に見て彼女がずっと夫だけを愛し続けたことはそれはそれで凄いことだと思う。 かたやその親友にとっても、泥沼にはまっていたドラッグ漬けの人生から再生のきっかけを得る事になる。 両方が両方にとって有益な存在になったのは間違いないとは思うけど、 でもやっぱベニチオの役のほうは受け入れてもらえるならばさらにそうなりたかったんだよね・・ 個人的にはラストがちょい辛かった・・ もちろんお話し的には再生のストーリーで前向きな終わりであるのだから辛いのはおかしいかもしれないけど、 ベニチオの役の方により一層感情移入した結果、私はなんとも切ないですよ(笑)。 ベニチオが繰り返す短い台詞「二度と触れない」が哀しすぎるよね。。 ヘロインのことでなく・・それは・・。。(だよね?) でも二人の関係がこの締めくくり方だったから、正直途中まで今までで一番それほどでもなかった本作の印象 が何とか強くなり後を引いたのは間違いないかな。でもほんとベニチオについては今回もよかったわーー。 こういう役マジでハマるよねぇ。 ドラッグ中毒の彼、一見強面だけど愛おしい人を優しく見つめるあの表情! あの顔はたまらんよ〜〜(笑)公園のシーンとかその後の食卓のシーンとかさぁ(笑) 弱い部分を満たす為に、大きな障害を乗り越える為に、 人はどうしても何かにすがらずにはいられない。 今何が必要で、何をどうすればよいのか、本人達すら手探りの中 奇麗事抜きの微妙な感情を繊細に捉えた作品ですね。 ただ若干、過去のデンマーク製作作品より映像から感じるリアリティ度は低いかもね・・ ![]() |
〔ジャンル パニック/ドラマ/ホラー 〕 怪物パニック映画がカンヌに選出かぁ。と昨年興味を持たされたのですが、やっぱり単なるパニックアクションが第一の見ものという映画ではなかったね。 同監督の「殺人の追憶」でも見られたコミカルさとシリアスさがうまく混ざり合った、家族を描いたなかなか“アリ”な映画だった ![]() ずっと最後まで楽しんで見られました。 ホルムアルデヒドからの変異、しかも一匹だけ。 黄色い粉を被って血を吐く人もいれば平気な人もいる。などなど、 細かく設定を気にしたら突っ込みどころもあるけれどそんなことは 映画を楽しむのに何も邪魔するものではなく。 娘であり孫であり姪である少女を必死になって探し回る家族の姿を描く前の、あの葬式のシーンがね、私はすごく印象的だったんだ ![]() この家族の絆の深さを描くプロローグとしてコミカルなくせにすごくわかりやすくその度合いが伝わってきてね。 その後の展開を見届ける上で彼らの必死さに全く違和感が無かったと言うか。 CGだけじゃなく、画の雰囲気もいいしね。 パニック映画って最高潮のクライマックス後、エンディングがシリつぼみと感じる事もあるけども、これは終わり方も好きだったな。 特別強い人やスペシャリストが怪物に立ち向かうわけではない。 ごくごく一般の人が、愛する者を救う為自分達だけの知恵と力でどんくさく熱く怪物に立ち向かう。 ダサかっこいい兄弟3人が素敵だ。 政治的風刺もほどほどに少しコミカルに描き、押し付けがましくなくて良いと思うし。 ![]() |
良作とか感動作とかよりも、 これが本当にあった話(最速記録はまだ破られてないそうだ)なのだからすごい!という点と、 アンソニー・ホプキンスの存在&演技がとても良かった。 というのが個人的な感想。 バート・マンローという人はマジで凄い人ですね。 誰も彼もができる事ではないもんね、こんなこと。 また、いくつになっても夢を捨てず、あきらめず、生涯少年、生涯探究者を全うし、さらに出会う人々をその独特の魅力でひきつけるという、すてきなじーちゃんの人となりがそのままホプキンスからすごく感じられた! 実際はもっともっとハードなことがいっぱいで山あり谷ありだったんだろうけども、とにかく本作では主人公バートの周りにからむ人たちもみんないい人で(バートだから良くしてくれると言う見方もありだろうけど)そういう人との繋がりや親切心なんかを見てるだけでもちょっと心がキレイになる感じだよね。 普通に安心して鑑賞できる映画なのは間違いないですね。 テーマ:WOWOW/スカパーで観た映画の感想 - ジャンル:映画 ![]() |
<4 LUNI, 3 SAPTAMANI SI 2 ZILE>2007年ルーマニア(113分) 2008年3月1日日本公開 監督・脚本:クリスティアン・ムンジウ 製作:オレグ・ムトゥ,クリスティアン・ムンジウ 撮影:オレグ・ムトゥ 出演:アナマリア・マリンカ,ローラ・ヴァシリウ,ヴラド・イヴァノフ,アレクサンドル・ポトチェアン,ルミニツァ・ゲオルジウ 他 〔ジャンル:ドラマ〕 学生寮に暮らす20代前半の女性が中絶を試みる。 1980年代後半。チャウシェスク独裁政権時代のルーマニア。 中絶行為は「違法」な手段だった・・・ 中絶する女性とその親友は、中絶場所にホテルの部屋を取り、友人達からかき集めたお金を闇医者に払って堕胎してもらう段取りをつけていた。 不安ながらも、なんとかスムーズにうまくいくはずだと思っていた彼女達。しかし実際には・・ **** これねぇ、中絶する本人の苦悩というより、それを手助けする親友の女の子側をメインに描かれてまして。 それが一層辛さを増すんですよねぇ。 なぜって、中絶する本人はどこか身勝手で頼りなくて、そんな彼女をしっかり者の友人がサポートするだけど、サポートどころか、すんごい犠牲を払ってとんでもない事までさせられる羽目に・・ 違法な事を手助けする為、自分の彼にもその事を打ち明けられず、そのせいで彼氏との仲もギクシャクし始め、 そしてそれをきっかけに彼女自身も恋愛について、体の関係について、彼氏の心構えについて、真剣に考え始める。。 中絶する子もそりゃ大変だろうしわがままにもなるだろうし、ほんと辛いだろうけど、ぶっちゃけムカつきましたよ(笑) 親友の子かわいそう過ぎる。 中絶の規制と、責任の取れない状態で子供を作ってしまう若者。 そしてそれにあやかる闇の商売。そして、友人関係とは。 友人のために、果たして自分ならどこまでできるんだろう・・ 淡々としたノリながら、切羽詰った彼女達の状況がとてもリアルにヒシヒシと感じられます。 かなりガチ!です。 個人的には「ロゼッタ」や「ある子供」などのタルデンヌ兄弟監督作を少し思い出したよ。 最後の終り方も同じ様なノリだった。 いい映画だよね・・・・ って、ラストシーンが終わってぼーっと余韻にふけり始めたその時・・ エンドロール時にかかった歌、なんなんだ、あの音楽はっ(笑) あれは何か意味があるのでしょうか?母国では何かのノリに繋がってるのでしょうか? 私には全くわからず、ただただ、本編のつくりとあまりに違和感がありすぎて、余韻に浸る事もできず、がっくりでしたよ(笑)ほんとに。 気持ちよく捉えられる為にもあの選曲の意図をご存知の方がいらっしゃったら是非ご教授いただきたい(笑) 【受賞メモ】 2007年カンヌ国際映画祭 : ・パルム・ドール 2007年全米批評家協会賞 : ・外国語映画賞 2007年LA批評家協会賞 : ・外国映画賞 ・助演男優賞(ヴラド・イヴァノフ) 2007年ヨーロッパ映画賞 : ・監督賞 ・作品賞 ![]() |
<THE DARJEELING LIMITED>2007年アメリカ(91分) 2008年3月8日日本公開 監督:ウェス・アンダーソン 製作:ウェス・アンダーソン, ロマン・コッポラ, ジェイソン・シュワルツマン他 製作総指揮:ステーヴン・レイルズ 脚本:ウェス・アンダーソン, ロマン・コッポラ, ジェイソン・シュワルツマン 撮影:ロバート・イェーマン 音楽:ランドール・ポスター 出演:オーウェン・ウィルソン,エイドリアン・ブロディ,ジェイソン・シュワルツマン,アンジェリカ・ヒューストン,アマラ・カラン,カミーラ・ラザフォード,ウォレス・ウォロダースキー,ビル・マーレイ,ナタリー・ポートマン 他 〔ジャンル: ドラマ/コメディ〕 「サ・ロイヤル・テネンバウム」と「天才マックスの世界」の2本しか見てない状態で言うのもなんですが、、 オリジナリティの強いあくのある作品というイメージを既に持たされてる ウェス・アンダーソン作品のこれらの中では 私にとってはこの「ダージリン急行」が一番好きかもしれないな。 うん。 濃すぎないというか、、。 今回の中で特に変わった趣向だったのは 本編の前にそのプロローグ的ストーリーが別途“短編”として流されると言うこと。 本編の主人公3兄弟の末っ子とその彼女のエピソード「ホテル・シュバリエ」。 ベリーショートでちょっとくせの悪そうな!?彼女役のナタリー・ポートマンがメチャキュート(笑) 本編はあくまで3兄弟のスピリチュアル・ロード・ムービーとしてはっきり区別したかったのでしょうかw 本編は、暫く疎遠になっていた3兄弟が、長男の提案により「ダージリン急行」に乗ってインドを旅行する事に。 久しぶりの再会に最初は喜ぶものの、やっぱり何度も衝突する。 旅を計画した長男の狙いはなんだったのか。 旅はうまく完結するのか。 兄弟の絆は復活するのか・・・って感じのお話し。 兄弟の痴話げんかやなんやかんや、会話は普通に沢山あるけど でも感情の変化とか大事な部分等はインドの田舎の風景に包まれながら(?) 台詞に頼らず説明過多にならずに描いてる、そんなところも良かったね。 オーウェン・ウィルソンの一風変わったつかみ所の無い兄貴も、エイドリアン・ブロディの“情けな顔”な次男も、一番普通に見えなくも無い末っ子ジェイソン・シュワルツマンもあんな顔してプレイボーイ?だし、みんな味があったね。 兄弟や家族って、ほんと微妙な感情が交錯する間柄だよね・・ なんかそんな事シミジミ感じてしまった。 スピリチュアルジャーニーに出た3兄弟に、こちらもスピリチュアル効果を与えてもらえる作品ですな。 それにしても今回のビル・マーレイの使い方はマジ贅沢(笑) 偶然居合わせたサラリーマン役だよ。たった2シーン(笑) ちょっとしたエッセンス的役回りでした。 ![]() |
<MISTER LONELY>2007年イギリス・フランス( 111分) 2008年2月2日日本公開 監督:ハーモニー・コリン 製作: ナージャ・ロメイン 製作総指揮: ピーター・ワトソン 脚本: ハーモニー・コリン,アヴィ・コーリン 撮影: マルセル・ザイスキンド 音楽: ジェイソン・スペースマン,ザ・サン・シティ・ガールズ 出演:ディエゴ・ルナ,サマンサ・モートン,ドニ・ラヴァン,ヴェルナー・ヘルツォーク,レオス・カラックス,ジェームズ・フォックス 他 〔ジャンル:ドラマ〕 さてさて、19歳にて衝撃の監督デビューを果たした事で“恐るべき子供”と呼ばれ騒がれたらしいハーモニー・コリン監督の新作。 今まで唯一見た「ジュリアン」は、映像にはメチャ興味を持たされたものの、 その内容にはまったくの置いてけぼり状態だった・・・ でもそのくせこの新作を最初っから興味津々になってたのはなぜだろう。 もちろん、本作の題材とかヘルツォークやドニ・ラヴァン出演とかも興味をもった要因ではあるけども。 なぜなんだろう。。 結局本作を見た後でも、この不思議ないい意味での「なぜなんだろう」が付きまとう事になった。 今回も前回も、言葉で言い表せない何かが印象となって自分の感覚に残るんだよねー・・まぁ、最初の「ミスター・ロンリー」が流れながら、サルの人形(バブルス君と言うらしい)をふらふらさせてサーキットをバイクで走るあの映像を見た段階でかなり心掴まれてしまったんだけど(笑) 主軸のストーリーそのものはジュリアンに比べて全然難解でなかったのは良かった^_^; *** 自分そのものとして生きる自身がなくて、仮の姿に身を投じる主人公。 常にマイケル・ジャクソンとして生きることで、存在を辛うじて感じる事が出来ていた。 そんな折、同じ様に仮の姿で生きる女性、“マリリン・モンロー”に出会い、そして彼女に誘われるがまま、「常にモノマネ」で生きる人々が集うスコットランドのとある村へ向かうのだった・・・ *** 常に“自分以外の誰か”を演じて生きる人々。 あまりに繊細が故、世の中に溶け込む事が出来ないが故・・ということなんだろうね。 でも自分達だけのワンダーランドではなんとか居場所を見いだすことが出来ても、やはりそれは現実ではなくて・・・。 マイケルはマリリンとの出会いでまた違った新しい世界を見、そして彼女自身に興味を覚える事ができたのだけど、逆にとても辛い出来事にも見舞われてしまう。 そして、そこから彼の「彼自身」がやっと始まる。。。 ディエゴ君はばっちりマイケルダンスをこなしてましたよ(笑) 孤独を抱える顔もなかなか良かったよね。 それにしてもドニ・ラヴァンのチャップリンはキショかった(笑) もともとしわしわな顔にあの白塗り^_^; ところで、あのシスター達のパート、意図するところはなんなのか、難しい・・・ 宗教的要素なのか、その要素を借りて何かを訴えているのか・・。 なんにしろ、わからないままあの浜辺のシーンは何とも言いがたい重々しい気持ちになる。。。 救い、ってなんなんだろう。。 映画のテーマや感想と関係なくなぜかそんな気持ちが沸いてきたし。なんなんだほんと(笑) あぁでも、また次回作が出来たとしたらきっと見に行ってしまうんだろうなぁ。。 ![]() |
<ODETTE TOULEMONDE>2006年フランス・ベルギー(100分) 2008年3月1日日本公開 監督・脚本:エリック・=エマニュエル・シュミット 製作:ガスパール・ドゥ・シャヴァニャック 撮影: カルロ・ヴァリーニ 音楽:ニコラ・ピオヴァーニ 出演:カトリーヌ・フロ,アルベール・デュポンテル,ジャック・ウェベール,ファブリス・ミュルジア,アラン・ドゥテー,カミーユ・ジャピ 他 〔ジャンル:ロマンス・コメディ〕 カトリーヌ・フロがとてもキュートだった♪ 色っぽい女優さんだけど、本作では若々しく元気で可愛らしい2児のママ役を演じてた。 愛する夫に先立たれ、女手一つで二人の子供を育て、明るく生きているがその影で彼女の精神を支えてくれていたのはある作家の書く小説だった。そして、その心の恋人、大好きな作家が地元にサイン会で訪れる事に!・・ 彼女が書いた手紙が、プライベートで傷つき自殺未遂を図ったばかりの小説家の心をひきつけ、遠い存在だった小説家が彼女の家に転がり込む事になり・・ という展開。 浮かれた気持ちを表現するのに、ときおり主役の主婦オデットが宙に浮くんですけどねw (ポスターの絵のように) けど実際は地に足のついたしっかりしたとても優しい女性。 超有名な人気小説家がオデットに出会ったことで、それまでの豪勢なセレブ生活とは程遠いけど、でもほんとの身近な幸せというものに気付く。 本作、結構なベタコメディノリなところもあって、私が観に行った時は劇場内かなり笑いもおきてました。(ちょっと年齢層高め(失礼)のマダム系から特に!?) まぁトータルして、心あったまる、小さな勇気や優しさや幸せが心に広がる、 そんなちょっと素敵な映画なんだと思いますよ^^ 私は・・。 観る前から若干自分の好き系ではない匂いを感じつつ、でも面白そうだし評価もいいみたいだし、可愛らしい系でも例えば「アメリ」的だったらアリだし♪なんてノリで足を運んだのさ。 そして。。 映画の良い悪いとは別に、やっぱこんな感じのヒューマンプリティラブコメ(なんのこっちゃ)ど真ん中は、残念ながらせっかくのその醍醐味を楽しめるタチではないので。っちゅうことで・・・・(笑) ![]() |
<NO COUNTRY FOR OLD MEN>2007年アメリカ(122分) 2008年3月15日日本公開 監督・脚本・編集: ジョエル・コーエン,イーサン・コーエン 製作: ジョエル・コーエン , イーサン・コーエン ,スコット・ルーディン 製作総指揮: ロバート・グラフ,マーク・ロイバル 原作: コーマック・マッカーシー 撮影: ロジャー・ディーキンス 音楽: カーター・バーウェル 出演: トミー・リー・ジョーンズ,バビエル・バルデム,ジョシュ・ブローリン,ウディ・ハレルソン,ケリー・マクドナルド,ギャレット・ディラハント,テス・ハーパー 他 〔ジャンル:サスペンス/ドラマ 〕 テキサスの荒野でハンティングをしていたモス(ジョシュ・ブローリン)は、偶然多数の死体が転がる麻薬取引現場跡を発見。そしてそこで200万ドルもの大金を見つけ我が物にしてしまったが為、取引関係者に狙われる事に。関係者が雇ったのは常軌を逸した冷酷な殺人者シガー(ハビエル・バルデム)。 また、テキサスの熟年保安官エド(トミー・リー・ジョーンズ)は次々と起こる殺人事件に心を悩ませながらも知人モスの身の危険を案じ、 モスとシガーの足跡を追う・・ **** 追うものと逃げるもの。別にど派手なアクションなんかはないが(必要なく)、非常にスリリングに、静かな恐怖をあおり、またその演出もかっこよく!非常に見ごたえがあったよ。 ハビエル・バルデム扮するシガーの不気味さ。独特でしたね〜。 そして犯罪サスペンスだけじゃなく、そこに長年酸いも甘いも見てきた老人保安官エドの心中を描き、 “病める時代”を露にする・・ トミー・リー・ジョーンズのあのしわ顔が、淡々と、しかし非常に深い台詞をはく役にほんとはまる。。 舞台設定が1980年代ということで、背景にベトナム戦争の影が見え隠れする。大国アメリカが自ら創り出したベトナムの副産物。 しかしそれは当時だけの問題ではなく、普遍的問題でもあるんだろうけど。。 犯罪要素の強い作品なのは観る前から認識しやすかったけど、こういう風に重いところに焦点があたってるとは想像していなかった。「ファーゴ」とかより露骨というかなんというか(という表現では違う気もするけど(/_;))。 殺人鬼は何があっても自分のルールでもって事をなし、例え事故にあおうとも、彼に死は近寄らない(あくまで作中では) 国を愛し、尽くしてもきた真っ当な人間が故、心を痛め、憂い、自身の力のなさを痛感し、職を辞す・・ それぞれの主張登場人物が、時代の何かの象徴として描かれてるような、そんな感じだった。うまく言えないけどさ。ほんと、うまく言えない・・^_^; 【受賞メモ】 ◆2007年アカデミー賞 : ・作品賞 ・助演男優賞(ハビエル・バルデム) ・監督賞 ・脚色賞 ◆2007年ゴールデングローブ賞 : ・助演男優賞(ハビエル・バルデム) ・脚本賞 ◆2007年イギリスアカデミー賞 : ・助演男優賞(ハビエル・バルデム、トミー・リー・ジョーンズ) ・監督賞 ・撮影賞 ◆2007年NY批評家協会賞 : ・作品賞 ・助演男優賞(ハビエル・バルデム) ・監督賞 ・脚本賞 ◆2007年放送映画批評家協会賞 : ・助演男優賞(ハビエル・バルデム) ・監督賞 ・作品賞 ![]() |
〔ジャンル:ドラマ/ミュージック〕 メジャーシンガーになることを夢見る女性グループ「ドリーメッツ(後にドリームメッツ)のサクセスストーリーと、そして元中古車販売会社のカーティス・テイラー・Jrが彼女達をサポートしながらブラック・ミュージックオンリーのレコード会社を立ち上げ、巨大レーベルへと押し上げる姿を軸に、1960年代〜1970年代の熱いブラック・ミュージックシーン&その舞台裏が描かれる本作。 ソウルが白人達にも認知され、人気を博していくその裏側を、悲喜こもごもの人間模様と共に描かれていく。 周知の通り、「ドリームメッツ」はシュープリームスがベースで、ビヨンセの役どころはダイアナ・ロス。 そしてカーティスが立ち上げるレコード・レーベルは、モータウン・レコード、そのカーティスの役は当然ながらモータウンの創始者さん。 大好きなブラック・ミュージック全開の映画っちゅーことで、絶対映画館に観にいこうと思いつつ逃してしまったのは、心のどこかに、思っきりベタだったら!?などと思ってたのかもしれない。 あぁ、マジで反省!!へんな憶測してごめんよ〜(>_<) 間違いなく大スクリーン&大音響の中観るべきだった。 熱いクラシック・ソウル!良かったよ〜〜! 何度か鳥肌立ちそうになったよぉ。 助演女優賞を取ったジェニファー・ハドソンはほんと噂どおり歌凄かったね。迫力も。 ビヨンセも後半になるにつれ重要な出番が増え、想いのたけを歌にぶつける。よかったね〜。 ジェイミー・フォックスは役に徹して本業ミュージシャンといえど 歌うシーンがほとんど用意されてないってのもわきまえられてるよね。 エディ・マーフィも軽い部分、シリアスな部分どちらもバッチリって感じでいい味だしてた。 まぁほんと、好きな音楽ジャンルの世界ってのも当然手伝ってだろうけど、満足させて頂きました。 【受賞メモ】 ◆2006年アカデミー賞 : ・助演女優賞(ジェニファー・ハドソン) ・音響賞 ◆2006年ゴールデン・グローブ賞 : ・作品賞 ・助演男優賞( エディ・マーフィ) ・助演女優賞(ジェニファー・ハドソン) ◆2006年放送映画批評家協会賞 : ・助演男優賞(エディ・マーフィ) ・助演女優賞 (ジェニファー・ハドソン) ・歌曲賞( ビヨンセ:Listen) ・サウンドトラック賞 ◆2006年NY批評家協会賞 : ・助演女優賞 (ジェニファー・ハドソン) ![]() |
ある金曜の夜から日曜の朝まで(多分w)、同じ時間軸を別の登場人物の視点から3回繰り返す。 別れた彼女への多いが断ち切れない、マジメな青年「宮田武」編、 宮田の親友で私立探偵、女性の扱いには慣れてる「神田勇介」編、 ストーリー途中から突如登場、実は気のいい!?ヤクザの親分「浅井志信」編。 きちんと区切られてるのはこの3つだけど、プラス、彼と別れたばっかの女性「桑田真紀」側からの時間軸もあったりして、計4回ともいえるよね。 最近では「アモーレス・ペロス」「バベル」などでイリャニトゥ監督が、そしてタランティーノ監督の「レサボア・ドッグス」「パルプ・フィクション」、古くはキューブリック監督の「現金に体を張れ」など等・・ 同時間軸の交差というパターンはもう決して目新しくないのだけれども。 でも本作は本作でそれぞれの絡み方がとてもよく出来ているお話でなかなか良かったよ。 一方から見てたそのシチュエーション、こっち側から見たら実はこんな事になってたのか!! なんて風に、ただ同じ時間をそれぞれがばらばらに過ごしてるんじゃなく、一応主役?の宮田パートの話の裏には実はこんな事がおこってたんだよーー!と、ネタばらし的に後のパートが描かれていく。 なので全く同じシチュエーションであっても視点は別だから全然飽きる事も無く。 失恋の痛みから立ち直れない不器用な男と女の新しい恋の芽生えをほんわかと描くストーリーなのかと思いきや・・ですな。 最後もちょっとだけ嬉しくなれる終り方で、さらに、「結局あれはどうばれてどうなるんだろう?」とその先も気になる感じで締められて、 なかなかうまく纏まってましたよねぇ。 本作はカンヌ映画祭で小さい?賞を結構受賞して話題になり、タイトルは聞いたことあったんだけど。 例の素人監督登竜門的?ぴあ主催のPFFアワードで入選後、後援もらって撮った内田けんじ監督デビュー作らしいね。 【受賞メモ】 ◆2005年カンヌ映画祭: ・フランス作家協会賞(脚本賞) ・最優秀ヤング批評家賞 ・最優秀ドイツ批評家賞 ・金のレール賞 ![]() |
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| ◇◆記憶のキロク◆◇ |
まったり、のんびり、綴っていきたいなぁ。。人生もw
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