<LA TOURNEUSE DE PAGES>2006年フランス(85分) 2008年4月19日日本公開予定 (2008年フランス映画祭にて鑑賞) 監督・脚本:ドゥニ・デルクール 製作総指揮:トム・デルクール 音楽:ジェローム・ルモニエ 出演:カトリーヌ・フロ,デボラ・フランソワ,パスカル・グレゴリー 他 〔ジャンル:サスペンス〕 一応「サスペンス」なんだけども。 映像として恐ろしい場面とかスリリングなものがある訳じゃなく。 ただし音楽によって結構それを演出・助長する。 要は何がサスペンスなのかというと、「憎悪」から駆り立てられる人間心理の怖さですよ。恐ろしいです、ハイ(笑) デボラ・フランソワ演じる主人公はどこにでもいそうな、色白で大人しめで、でも美しく。 感情表現は決して大きく無く、淡々とした佇まいであると言うことが 本作の怖さを逆に盛り立てる要素の一つでもある。 配役の時点である意味成功だよね。 この「デポラ・フランソワ」って、あのダルテンヌ兄弟の映画「ある子供」の女の子だったんだね! ぜんぜん気づかなかったよ! ピアニストになる事を夢見ていた少女時代に受けた動揺、屈辱、大きな心の傷が、彼女のその後の生きる目的を変化させる・・ 決して長くない、1時間25分という尺の中で、前半短い枠で子供時代から神経質っぽくてナイーブでって性質もごくごく簡潔にでもわかりやすく纏めて合ったし。 彼女が過去の恨みを抱え、あの家族に近づいてってる事は周知の事実でありながら、それでも主人公のメラニーの感情は、本当は屈折した愛であるのか、それとも復讐のみなのか等と予想をぐらつかされる。 最後の彼女のあの顔を観るまでは、断言できないところだった。 まぁとにかく、常日頃から人への気配りを気をつけないと、どこで誰をどんな風に傷つけているかわかんないよね、ほんと、気をつけなきゃ・・と思わずにいられない(笑) ちなみに、来阪した監督が、「本作は日本で書いた」と言ってました。 ![]() |
<LES FEMMES DE L'OMBRE>2007年フランス(118分) フランス公開:2008年3月5日 日本公開:未定 (2008年フランス映画祭にて鑑賞) 監督:ジャン=ポール・サロメ 製作:エリック・ネヴェ 撮影:パスカル・リダオ 出演:ソフィー・マルソー,ジュリー・ドパルデュー,マリー・ジラン,デボラ・フランソワ,モーリッツ・ブライプトロイ,マヤ・サンサ,ジュリアン・ボワッスリエ,ヴァンサン・ロティエ 他 〔ジャンル:ドラマ・戦争〕 レジスタンス活動に身を投じるルイーズは、ロンドンへと亡命し、諜報・破壊工作秘密機関SOEのメンバーとなった。最初の指令は、ノルマンディー上陸の準備中、敵に捕らわれた英国諜報員を国外脱出させるというもので、彼女は女性たちを選抜し、突撃部隊を組織する。滑り出しは順調に見えたものの、事態は混迷の様相を呈してゆく。パリへ戻らざるを得ない彼女たちに、SOEは新たな指令を与えるのだった・・・。(フランス映画祭パンフより) 第二次世界大戦中、ノルマンディー上陸の準備がなされていた頃・・ それまで何の特殊訓練もしていなかった女性たちが突如重要な秘密工作任務を担う事になる。 しかも、彼女達に知らされていた内容はごく一部、業務完了かと思った時にさらなる指令、その上指揮を出すリーダーが敵に捕われてしまう。 不安に苛まれる中それでも彼女達は残りの任務を自分達だけで果たそうとする・・ どんどん先の指令が下され、彼女達は当初想いもよらなかった深みへとハマっていくのだけども、誰しもが最後まで逃げずに向かっていく。 一つ一つのシチュエーションにすごく心奪われるような場面、或いは強烈なシーン等が特にあった訳でもないんだけど、 でも次々と変化する状況やその中での彼女達の苦悩、葛藤が、映画の中で流れるように進んでいき、そのキレイな(という言い方は妙だけど)「流れ」そのものがとても印象に残った気がする。 そしてなんと言っても、個人的にはモーリッツが重要人物として出演してた事にも満足(笑) パンフのクレジットが割と下のほうだったからそんなに期待していなかったら、結局中心となる女性メンバーだけでも4人いたから低めだったんだね。 敵側ドイツのゲシュタポ将校として、しかもずっとシリアスな人物として(これは日本公開の中で脇役以外では珍しいよね)、予想以上にたっぷり登場してくれた〜。 もちろん主役のソフィー・マルソーもほんと美しいし、ジュリー・ドパルデューもこれまた濃い役だったしw良かったっすよ^_^; 本国フランスでも今年3月に公開されたばかりの本作、現段階では日本の配給会社はついてないみたいだけど、普通に観れると思いますよ。 監督はロマン・デュリス版「ルパン」の人だね。この監督さんも今回の映画祭で来日、舞台挨拶で見たら想像よりおじいちゃんじゃなかった(笑) ![]() |
![]() 今年も東京・大阪で開催された『フランス映画祭』 東京会場:3月13日(木)〜3月16日(日) 大阪会場:3月16日(日)〜3月18日(火) 今回の長編映画・上映作品は以下の通りで、東京:13作品、大阪:9作品。 『ドーヴィルに消えた女』 (東京のみ) 『譜めくりの女』 (東京&大阪) 『バグズ・ワールド』 (東京&大阪) 『アストレとセラドンの恋(仮)』 (東京&大阪) 『屋敷女』 (東京&大阪) 『水の中のつぼみ』 (東京&大阪) 『秘密』 (東京のみ) 『パリ』 (東京のみ) 『暗闇の女たち』 (東京&大阪) 『食料品屋の息子』 (東京&大阪) 『娘と狼』 (東京&大阪) 『ディディーヌ』 (東京のみ) 『死者の部屋』 (東京&大阪) また沢山の関係者が来日され、東京ではトークしょーやサイン会など催されたんだけど、私が参加できる大阪会場では初日の初上映の前に全員がそろって登壇し、ちょろっと挨拶してくれるだけだし(笑)どうせなら映画のこととか色々話し聞きたいよねぇ。私たちだって。 3回目の開催となった大阪。今後こちらでもそういう予定ができれば良いのに。 今年は大阪は1箇所だけで、TOHOシネマズなんばで上映。 うち、私の鑑賞作品は5つ。初日以外2作品同時上映なので観れるだけ観てきた、ってやつ。 簡単な作品紹介をみて決めたんだけど、初日のゲストを観て選択を少し後悔。 チョイスしてなかった『アストレとセラドンの恋(仮)』のアンディー・ジレが超かっこいい!(爆) フランスの人気雑誌モデルで、役者としてはまだそんなキャリアがないらしい。 日本では本作で初お目見え。 舞台挨拶の後数人だけは会場の席に座ってその後の映画を鑑賞されたんだけど 彼もその中に。私の前の列の少し斜めあたりへ。愛想もめっちゃよかったよ。 巨匠エリック・ロメールの作品とはいえ、私コスプレ物はつい優先順位低くなっちゃうんだもん^_^; まぁこれは今年日本公開が決まってるし、また後日観れるしね(ほんとミーハーな私)。 とにかく、今回の私の鑑賞分の総括は、特別凄いよかった!というものには出会わなかったけど普通に満足して終わりました。 ![]() |
<LE SCAPHANDRE ET LE PAPILLON>2007年フランス/アメリカ(112分) 2008/2/9日本公開 監督: ジュリアン・シュナーベル 製作: キャスリーン・ケネディ,ジョン・キリク 製作総指揮: ジム・レムリー,ピエール・グルンステイン 原作: ジャン=ドミニク・ボビー 脚本: ロナルド・ハーウッド 撮影: ヤヌス・カミンスキー 音楽: ポール・カンテロン 出演: マチュー・アマルリック,エマニュエル・セニエ,マリ=ジョゼ・クローズ,アンヌ・コンシニ,パトリック・シェネ,ニエル・アレストリュプ,オラツ・ロペス・ヘルメンディア,ジャン=ピエール・カッセル 他 〔ジャンル:伝記/ヒューマン〕 雑誌ELLEの編集長だったジャン=ドミニク・ボビーはある日突然脳梗塞で倒れ、身体が動かなくなる“ロックト・イン・シンドローム(閉じ込め症候群)”となってしまう。 しかし彼は唯一動かす事の出来る左目の瞬きだけで言葉を紡ぎ、周りの協力を得ながら本を執筆する・・ その自伝を映画化した本作。 前半は特に、映像の大半がボビーの片目から見た世界。 病院のベッドで目覚めた彼は自分に何が起こったのかわからず、言葉を発しているはずなのに誰にも届かない。 そのうち片目を縫われ、自分の思うように動かせるのは残りの片目となる。頭は普通に働くのに、言いたいことも何一つ伝わらない。 華々しい自分の過去はもう戻らない。 彼の入院生活の様子と彼の記憶が平行して描かれる。 現在の絶望的な状況に、誰にもストレスを発散する事もできず一人苦悶するも彼は徐々に頭の中は自由である事に気付く・・ 心の苦悩やそこからの立ち直り、そして目で言葉を伝えるリハビリなど 決して大げさに盛り上げる事もなく描かれるけども、 逆にその淡々とした流れが、リアル感を持って伝わってくる。 そして、彼の状況や気持ちを比喩する映像がとても印象的。 潜水服で深海を彷徨う姿や蝶の舞う様子などはタイトルからも見えてくる通り主の部分だけど、氷山が崩れ落ちる様、そしてエンディングの復活する様が一番心に残った。 予想以上に静かな語り口な映画だったけどもじわじわと心に残るいい意味で重い作品だったと思う。 ちなみに本作の主演は本当はジョニー・デップがやる予定だったそうですね。しかし彼のスケジュールがなかなか都合が付かず、そうこうしているうちに、マチュー・アマルリックで撮る事になったようだけど。 ジョニーがやると当然ながらまたイメージも変わってきたんだろう。それに何よりも、本作を観る人が圧倒的に増えたんでしょうね(笑) 確かにジョニーは大好きだしフランス語もいけるし凄い役者だと思うけど、 でもマチューも大好きな曲者役者の一人なので個人的にはこの映画の雰囲気にマチューでよかったと思ってる。 【受賞メモ】 ◆2007年カンヌ国際映画祭 : ・監督賞 ◆2007年イギリスアカデミー賞 : ・脚色賞 ◆2007年放送映画批評家協会賞 : ・外国語映画賞 ◆2007年LA批評家協会賞 : ・撮影賞 ◆2007年ゴールデン・グローブ : ・外国語映画賞 ・監督賞 ![]() |
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まったり、のんびり、綴っていきたいなぁ。。人生もw
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