まったり、のんびり、綴っていきたいなぁ。。人生もw
迷子の警察音楽隊(2007)
2008-02-13 Wed 20:54
迷子の警察音楽隊迷子の警察音楽隊1
<THE BAND'S VISIT>
2007年イスラエル/フランス(87分) 2007/12/22日本公開
監督・脚本: エラン・コリリン
撮影: シャイ・ゴールドマン
音楽: ハビブ・シェハーデ・ハンナ
出演: サッソン・ガーベイ,ロニ・エルカベッツ,サーレフ・バクリ,カリファ・ナトゥール 他
〔ジャンル:コメディ/ヒューマン〕 
カンヌ映画祭のある視点部門「一目惚れ」賞なるものを受賞しているらしいですが、そんなものがあったのですか・・
たしかにその賞にぴったりな映画です(笑)

エジプト人がイスラエルに入る・・という、政治的背景の興味を少し刺激させるような設定でありながら
「以前エジプトの警察音楽隊がイスラエルに訪れた事がある。大したことではない」(あくまでこんな感じの文)とオープニングにテロップがでる通り、ほんとにストーリーそのものはそういう難しいところには触れていない。
途中、食堂にかかる写真で少し直接的に触れる部分があるぐらいだったと思う。

ちなみに警察音楽隊がイスラエルに演奏しにいくというのは、
事実として「アラブ音楽の楽器や音階に影響を受けたオリエント音楽というジャンルは、1990年代に入るとイスラエル音楽のメインストリームの地位を築き、ヨーロッパで開催される歌の祭典ユーロビジョンにイスラエル代表として出場するまでになった。」というのがあるそうだ。(公式HPより)
映画の舞台も1990年代。

とにかく、タイトルやフライヤーから想像できるように映画の雰囲気はほんと心温まるというか、ちょっとキュンとさせられながらも癒し効果抜群の映画だった。

もちろん、イスラエル人製作者としては日本人の私たちがわかりえない深い深い思いをもって描いているんだろうね。

個人的には最初に警察音楽隊の一団が登場したシーンからもう、
彼らの雰囲気に一気にとりこになってしまった(笑)
かっちりした制服を身にまとい、図体のでかい気難しそうな顔したいい歳のおっちゃんたちが、とっても心細そうに整列するあの姿・・(笑)

映画鑑賞中にはあまり笑わないほうの私ですが、
常にクスクス笑っていたように思う。
笑ってなくても失笑に近いにやけ顔になってたはずだ^_^;
「サマータイム」の合唱シーンなんか自分でも不思議なくらい、声を出さずに大笑いしていた。
とにかく、音楽隊全員が不器用だとかぎこちなさだとかな雰囲気出しまくりだから
(あの若い隊員はまた別のいい味出してるけどw)
笑えるポイントが必然的に多くなるのだ^_^;

でもね、とっても重要なのは、
本作の中の笑えるシーンってのは大抵、とってもステキなシーン&シチュエーションでもあったという事なんですよね〜。
別にオモロイ事を狙った形ではなく。その按配が抜群だったなぁぁ・・

例えばアキ・カウリスマキ監督の毒気&シュールさを削いだような感じ(それってもうカウリスマキじゃなくなってるじゃん!?w)とも言えなくないかな?
映画「ウィスキー」をさらにコケティッシュにした感じもある?
うーん、どうも私たとえがウマくないのでねぇ、参考にならない情報ですな。

演奏会の為に訪れるはずの「ペタハ・ティクバ」ではなく間違えて「ベイト・ティクバ」に入ってしまった一団が、一夜をその町で過ごす。
ただそれだけの時間の中で、人との触れ合い、音楽や文化の繋がり、気遣いといった人とのコミュニケーションがソフトに温かく描かれる。

田舎町のただっぴろい風景やごく普通の民家を背景に、彼らの姿が画面の端に写る。
その構図にもまたとてもハマるのだ。

万人に勧められるタイプではないのかもしれないけど、でもやっぱこういうさりげない映画ほど、映画館で鑑賞するものだと思いますね。
ビデオ(部屋鑑賞)でこの映画のステキさの伝わりようが減ってしまうんだったらとっても哀しい。
ほんと凄く素敵な映画です。。。

【受賞メモ】
◆2007年ヨーロッパ映画賞 : ・主演男優賞(サッソン・ガーベイ) ・ディスカバリー賞

別窓 | ヨーロッパ映画 | コメント:8 | トラックバック:0 |
| ◇◆記憶のキロク◆◇ |