まったり、のんびり、綴っていきたいなぁ。。人生もw
エンジェル(2007)
2007-12-27 Thu 17:48
エンジェル <ANGEL>
2007年イギリス/ベルギー/フランス製作
2007年12月日本初公開 (119分)
監督・脚本: フランソワ・オゾン
製作: オリヴィエ・デルボス,マルク・ミソニエ
製作総指揮: ターニャ・セガッチアン
原作: エリザベス・テイラー
撮影: ドニ・ルノワール
音楽: フィリップ・ロンビ
出演: ロモーラ・ガライシャーロット・ランプリング,サム・ニール,ルーシー・ラッセル,マイケル・ファスベンダー 他 〔ジャンル:ドラマ・ロマンス〕
見ると決めたものは極力事前情報を入れない派ですが、映画が始まってみると言語が英語だったので少し戸惑い。当然フランス語のつもりでいた(笑)
あぁ、舞台がイギリスなのね。それぐらいは事前に知っておこうよ(笑)

主役のエンジェルの本が出版されるあたりまでのくだりは普通のコスプレ物という印象だけだったが、徐々に面白くなっていった(“オゾン映画”をみにいった者からして)。
のめり込むように執筆する姿を見てなんとなしトリュフォーのアデルを思い出してたら、最後も同じ様にノイローゼになってたね(笑)

エンジェルが人生最高の時を過ごす夢のような時間、
故意の合成映像やBGMで、昔の豪華なハリウッドコスプレ映画的雰囲気をさりげないコミカルさでかもし出していく。

最初はエンジェルのキャラがいけ好かなくて(笑)
もしか最後まで感情移入できなかったら面白み半減かも!?って感じてたのが、
気付けば途中からすっかり彼女の独特な性格、そして作り上げる成功・転落に
引き込まれていた。
恋愛においても結構イタい部分をお持ちですが、
それでも彼女の強烈な純粋さにヘンにとりこになってしまいそうだったかも!?

“夢見る女の子は強し!”“強く信じれば願いは叶う!”
そんなキーワードを傲慢で鼻に付く性格の女の子が実証していくのだ。
そして、きらびやかな夢の時間も後半になるにつれ色んな事情、恋愛感情のもつれ等が絡んできてどんどん深みの帯びた話へと進んでいく。

最後は自分の作品と同じ台詞を口にする事になるエンジェル。
エンジェルと彼女に人生を捧げたノラに涙が溢れちゃった。
オゾン監督にとって初の時代劇&英語作となるらしいが
私にとってはさらに彼の作品で初めて泣いたものになった(笑)

とっかかり何分かはちょっと不安だったから余計かもしれないけど
結構満足させて頂きました♪
誰の作品うんぬんじゃなく、映画そのものにね。

オゾン作品の特に古いものなどまだまだ観ていない私が言うのもおこがましいけど、監督のこれまでの作品を“どう好きか”によって、ファンの方々の評は結構分かれそうなのかな・・?
今回は描き方がストレートっちゃぁストレートだし。

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その名にちなんで(2006)
2007-12-27 Thu 17:32
その名にちなんで<THE NAMESAKE>
2006年アメリカ/インド製作
2007年12月日本初公開
監督: ミーラー・ナーイル
製作: リディア・ディーン・ピルチャー,ミーラー・ナーイル
製作総指揮: 小谷靖,孫泰蔵,ロニー・スクリューワーラー
原作: ジュンパ・ラヒリ
脚本: スーニー・ターラープルワーラー
撮影: フレデリック・エルムズ
音楽: ニティン・ソーニー
出演: タブー,イルファン・カーン,カル・ペン,ジャシンダ・バレット,ズレイカ・ロビンソン,ライナス・ローチ  他  〔ジャンル:ドラマ〕
「その名にちなんで」・・父親が息子に名づけたその名前の由来、その秘密そのものがかなりのウェイトを占めているのかと思っていた。
もちろん、その点も重要ポイントだったが、それだけでなく一家族の普遍的テーマというか、家族愛、絆、そして命というものをトータルして描かれた映画だった。

そしてそれをアメリカに移住したインド人(ベンガル人)で描く事で、全ての要素が「孤独」というキーワードとも結びついていて、地元家族で描くよりも新鮮味&切なさが増して感じられる。
夫婦のぎこちない英語とうらはらに、アメリカ生まれの子供たちはネイティブな発音で流暢に話す。
そんな所も見た目は同じとはいえ親と子の性質、価値観等の差を感じられる。

親子二世代の人生。どの家庭でも起こりうる事件、節目。
見合い結婚後に徐々に愛情を深めていく夫婦。
出産、子育て、身内の死、子供の親離れ&成長、等など・・
言葉にしてしまうとなんだか陳腐な感じだけど、映画は決して陳腐ではなく(笑)
結構ポンポンと節目のシチュエーションに進むんだけど、かといってそれぞれの時の感情がお粗末にもならず。
母親の孤独、寂しさ。父親の深い愛情。子供の後悔・・
名前の件以外は誰しもどこかで見聞き&体験しているような出来事だけど、十分興味深く鑑賞できる。
文化の壁と言うものも何やかんや言って結構厚いねぇ・・・

独特の文化、貞淑な(?) 親という意味ではこれ、うちらの親世代以前の日本人で描いてもいけそうな感じかもね。

なかなか味わいのある映画でしたよ。
丁寧に進むところとノリよく進むところのバランスもいい感じだったのでは。
イルファン・カーンがすんごくステキ&かっこいい夫に見えるしね(笑)

後で知って驚いたのはモウシュミ役の子。『ヴェニスの商人』のアル・パチーノの娘役の時はすごーくきれいな子だと思った気がするんだけど(笑)
今回も化粧してキメてる時は確かにキレイだったけど寝る前などのシーンではえっ!?って感じだったもので(笑)
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テス(1979)
2007-12-27 Thu 17:14
テス<TESS>
1979フランス/イギリス(171分)
1980年日本初公開
監督: ロマン・ポランスキー
製作: クロード・ベリ
製作総指揮: ピエール・グルンステイン
原作: トーマス・ハーディ
脚本: ジェラール・ブラッシュ,ロマン・ポランスキー,ジョン・ブラウンジョン
撮影: ギスラン・クロケ,ジェフリー・アンスワース   音楽: フィリップ・サルド
出演: ナスターシャ・キンスキー,ピーター・ファース,リー・ローソン,デヴィッド・マーカム,アリエル・ドンバール 他  〔ジャンル:ロマンス・ドラマ〕
3時間近くもあったかしら。と思うほどずっと引き込まれて見てしまう。
別にスリリングでも激しい抑揚があるわけでもない。
ごく淡々とゆっくり静かに描かれているにも関らず。

お話しは、小さな村に住む貧乏なテスの一家がある日自分達が貴族の末裔だと知る所から始まる。
それがそもそものテスの悲劇の始まりだったのだ・・
遠縁に当たるはずの貴族に生活苦を救ってもらおうと美人のテスがそこに送り込まれる。
そこでテスは情婦にされ、実家に戻ったはいいものの子供が出来、周囲からの心無い視線も受ける。そして子供は生後まもなく死んでしまう。
絶望のどん底に落ちながらもテスは場所を変えて農場で働きはじめる。
そしてそこで出会った牧師の息子と恋に落ち結婚するが、彼女の過去のせいで二人は離れてしまう・・・
・・といった具合に、テスの波乱に満ちた半生を追ったもの。

とにかく、当時10代のナスターシャ・キンスキーが美しすぎる。
もちろん年齢がいってからの彼女も大好きですが、本作はほんと美しい。
美しいのに、不幸が常に付きまとっているような幸薄い雰囲気が出ていて・・
広大で美しい自然の中スッと立っている姿が情感ありすぎ。
何を語らずとも、なんだかその情景からお話しが聞こえてくるのですねぇ。
ただ景色を捉えるシーンも結構あるのですが、それがうまい具合に感情に触れるのですなぁ。
コスプレ物は時にそれだけで興味が下がる可能性がある私ですが、これはいたく気に入りました。
ラストのストーン・ヘンジの登場には何かきっと意味があるのでしょうが私にはわかりませんけどねw

まぁでも、事実長い映画なのは間違いないし、
あまり抑揚がないのも確かなので
人気のロマン・ポランスキーでも好みがまちまちになる事もあるかもですね。

【受賞メモ】
◆1979年セザール賞 : ・作品賞 ・監督賞  ・作品賞
◆1980年アカデミー賞 : ・撮影賞 ・美術賞 ・衣裳デザイン賞
◆1980年NY批評家協会賞 : ・撮影賞
◆LA批評家協会賞 : ・監督賞 ・撮影賞
◆1980年ゴールデン・グローブ賞 : ・外国映画賞 ・新人女優賞(ナスターシャ・キンスキー) 
◆1981年英国アカデミー賞 : ・撮影賞  

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白い風船(1995)
2007-12-27 Thu 16:59
白い風船<BADKONAK-E SAFID>
1995年イラン(85分) /1996年日本初公開
監督: ジャファル・パナヒ
原案: ジャファル・パナヒ,パーヴィス・シャハージ
脚本: アッバス・キアロスタミ
撮影: ファルザッド・ジョダット
出演: アイーダ・モハマッドカーニ,モーセン・カリフィ,フェレシュテー・サドル・オーファン他
〔ジャンル:ドラマ〕  

 
キアロスタミ監督のもとで助監督を務めた経験をもつパナヒ監督が、自分らで作った原案をもとにキアロスタミが脚本を手がけ、出来上がったのが本作。
イラン映画に多く観られる子供が主人公の作品。
本作もほんとやられます。子供目線で描く世の中に。

イスラム文化ではお正月に金魚を飾るのが慣わしだそうで、
主人公の小さな女の子の家でも池で飼っている金魚を飾る予定なのだが、彼女は近所の雑貨屋さんで見かけたきれいな金魚がほしくてたまらない。でも母親はお金をくれない。やっとお金をもらえたと思ったら今度はお金をどこかに落としてしまう・・

日本のバラエティでもよくやってる「子供の初めてのおつかい」的なものですが、本作の見所は色々たっぷりございます。
子供から見たら普通の大人も、会話も、ちょっとした出来事も、すんごい困難なことで。
それを乗り越えるのは至難の業で。
そして、それを通して人の人間性、いやらしいところとか優しさとかが
とても自然に表現されていて、子供たちの必死さと同時に引き込まれる要因でも
あると思います。
素人ばかりを使った作品らしいですが一向に目が離せません。

最後は無垢な子供が故の「残酷さ」(おおげさだけどw)も
ちょっとしたオチみたいになってていい感じだしね。

キレイな金魚を買う為あっちやこっちや行く女の子の服がまた金魚そのもののような赤と白のひらひらで、これもわざとなんだろうな。メッチャ可愛くて心憎いww


【受賞メモ】
◆1995年カンヌ国際映画祭 : ・カメラ・ドール ・国際映画批評家連盟賞
◆1996年NY批評家協会賞 : ・外国映画賞

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愛に関する短いフィルム(1988)
2007-12-27 Thu 16:44
愛に関する短いフィルム<A SHORT FILM ABOUT LOVE>
1988年ポーランド(87分)
1991年10月日本初公開
監督: クシシュトフ・キエシロフスキ
製作総指揮:リシャルト・フルコフスキ
脚本:クシシュトフ・キエシロフスキー,クシシュトフ・ピエシェヴィッチ
撮影:ヴィトルド・アダメク
音楽:ズビグニエフ・プレイスネル
出演:オルフ・ルバシェンク,グラジナ・シャポロフスカ,ステファニア・イバンスカ 他
〔ジャンル:ロマンス/ヒューマン〕 

同監督によるTVシリーズ「デカローグ」から第6話を映画化した作品。
友人宅に間借りして暮らす郵便局員の19歳の少年は、毎日向かいのアパートに住む年上女性の部屋を望遠鏡で覗き見るのが日課だった。
彼は彼女を、本気で愛していた。手段を講じ、彼女の近くに寄れる機会を増やす。彼女の恋人との情事を邪魔する。
でも、彼女は少年の存在を知らない・・。
ある日、とうとう彼は自分の気持ちと覗き見行為を彼女に明かすのだが・・

*******

「愛情なんてない」と、酸いも甘いも知り尽くした女性の前に現れた純愛少年。正面から「愛しています」とぶつかってくる。
そんな少年の想いに触れ、彼女は戸惑い、そして、最後は立場が逆転してしまう。

どちらもきっと愛し方が不器用なんだろう。孤独感を拭い去れずに毎日過ごしているんだろう。
本人達も知らぬ間に引き寄せ合う似たもの同士だったのかもしれない。
結果的に交われなくとも。。

どちらの想いも痛々しい。
少年の抱く「愛情」に、尊さを感じてしまった。
「愛情」って、どんなものなんだろうね・・。
解っている様で、解りきれるものではないんだろうね。。

うまく言葉に表す事ができないけど、とにかく、とても余韻の残る作品。


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ジュリアン(1999)
2007-12-27 Thu 16:39
ジュリアン<JULIEN・DONKEY BOY>
1999年アメリカ(94分)
2000年12月日本初公開
監督・脚本:ハーモニー・コリン
製作:スコット・マコーリー,ロビン・オハラ,ケイリー・ウッズ
撮影:アンソニー・ドッド・マントル
出演:ユエン・ブレムナー,クロエ・セヴィニー,ヴェルナー・ヘルツォーク,エヴァン・ニューマン 他
〔ジャンル:ドラマ〕 

はっきり言って、全く理解不能。私なんぞのバカ頭ではお手上げな作品。
これも「ドグマ95」手法の作品ですが、ドグマがあろうがなかろうが、申告しようがしまいがこれはこんな風に作っただろう(笑)
独特な世界観に見事ハマっていると言うか。
映像、雰囲気は嫌いじゃないしむしろ好きなほうなのですが
とにかく何をどう感じたらいいのか・・

ストーリーと言うか、描かれる内容は、タイトルになってる青年「ジュリアン」一家のおかしな面々の暮らしぶり。
ジュリアンは少し精神的に病んだ男性。
父親は妻を亡くしちょっと変人チック?
姉は誰かの子を身ごもっている・・相手は本当にジュリアン
弟はレスリングの選手で日々トレーニングに励む。

コミカルでもシリアスでもなく、ただ普通に、斬新な映像でもって彼らの日常のひとコマひとコマが繋がって画面に流されている・・

このコリン監督って若手ではかなり注目を集める人らしい。
(この作品のときで20台半ばのはず)
本作もどこやらの映画賞をいくつかとってるようですが。
残念ながら本作は私にとって良い悪い以前に不思議なだけでした・・

ジュリアン役のユエン・ブレムナーは本当にそういう風に見えたし、
大好きなヘルツォーク監督の強烈な出演も見れたのは良かったですけどね。

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| ◇◆記憶のキロク◆◇ |